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2005/12/29 NODA・MAP「贋作・罪と罰」 初めての野田作品 [ストレートプレイ]

2005年 12月29日 シアターコクーン コクーンシート
NODA・MAP第11回公演「贋作・罪と罰」脚本・演出・出演 野田秀樹

まだ東京公演も残ってるし大阪公演もある
これから観る人はネタバレ含むので観劇後に読んでくださいd(^-^)ネ!

σ(・・*)アタシは野田が嫌いだった
学生時代、野田かぶれの友人がいて野田の真似ばっかりしててそれがあまりにもうるさくて嫌いになった
早口で話したり、むやみに飛び跳ねてみたりね
夢の遊眠社時代の「半神」のビデオみても理解不能だった
野田が悪いのではなく、その野田かぶれの友人のせいだーー
今までさけてきたけど、実際に観ないと批判できないよね

一言でいえばよかった 野田ちょっと見直した
そんなこといえる立場じゃないけどね
σ(・・*)アタシは原作読んでいない ロシア文学は難しくて苦手だ
幕末の日本におきかえているので幕末の歴史にくわしいほうが楽しめそう

感想を思いつくまま
・最初から最後までどきどき感が続く
初見だったせいもあるだろうが、次はどんな場面なのだろう
最後はどうなるのあろうとすっかり舞台の世界に引き込まれた

・無駄はないのに計算つくされた演出と小道具
演出がすばらしい 照明の色数が少なく大きな舞台装置もない
派手な照明に頼らず、演技と脚本でみせていた
暗転が全くないのもいい
暗転があると、集中力がきれるので暗転なしの舞台が好き
暗転なし休憩なし2時間 
椅子や小道具も多くて段取りいっぱいなのに
その段取りっぽさをみせないところがすごい

・きれいなセリフ
野田独特の言葉遊びも盛りだくさん
言葉遊び以外に、ふと、いいセリフがあった
膨大なセリフが心地よく耳にはいってきた

・役者の演技は少し疑問
主人公の英役の松たか子 松さんの演技は好きだけど今回は(-_-)ウーム
演出でああしているのか、松さん自身あれが精一杯だったのか疑問
ほかの役者さんが濃い人たちばかりで松さんの演技は優等生っぽかった
松さんの役自体、遊べる場面がなくてまじめに演じなくてはいけない
オーラは出ていたけど、古田さんのオーラもいい意味できつい
舞台に出ていないときは舞台袖に客席からみえる所で役者さんたちはスタンバイしてる
そのときの松さんの様子を見ると
スタンバイしていながらも英になっていた
ずっと英になりきっている集中力はすごい

そして、やけに野田の演技がはげしい 
野田が主役かと思うぐらい出番多い
あの年で飛び跳ねるエネルギーはすごいね
初演の英は大竹しのぶ 大竹さんはどんな英だったんだろう
今回「贋作・罪と罰」の出演者は野田以外みんな初役
松さん以外の人はひとつの方向性にむかって演技していたんだけど
松さんだけ浮いていた"o(-_-;*) ウゥム…
そういう演出なのか それだけが疑問

衣装も大体の人は幕末の衣装(一部ジャージの人もいた)
だけど松さんの英はかっこいい真っ赤な衣装
トレンチコートのような現実味がない衣装
ポスターのようにピンクの着物だったらまた違った印象を持ったでしょうね
英だけ違う感じの衣装にしたということは
やっぱり英だけどこか違う人というように演出をつけたのかな

立ち見で観てる人もたくさんいた
立ち見でも時間を忘れさせてくれるような舞台だったな
また野田作品があったら観にいこう

初演 1995年 東京シアターコクーン 大阪近鉄劇場
キャスト   再演    初演 
三条英   松たか子   大竹しのぶ
才谷梅太郎 古田新太   筧利夫
都司之助  段田安則   生瀬勝久
溜水石右衛門/他 宇梶剛士 小林勝也
妹・智/他  美波     平栗あつみ
目付 護之進/他 マギー  阿南健治
左官屋仁助/他  小松和重 梅垣義明
おつば/酒屋の女将/他 村岡希美 田岡美也子
父・聞太左衛門/他 中村まこと  吹越満
母・清/老婆おみつ/他 野田秀樹 野田秀樹


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