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チョコレートコスモス [読書コーナー]

恩田陸『チョコレートコスモス』2006年、毎日新聞社。

『ガラスの仮面』小説版と聞いていたので、わくわくしながら読んだ。
読むと、思っていたより数倍奥が深い…。
恩田さんには、演劇経験があるの?



最後まで読み終わりたくなくて、
そして、1文1文、考えさせられるので、 数日かけて読み終わる。
1文読んで、自分の中で三次元での動きを想像する。


今まで、自分のことをわかってくれる人に出会ったことがなかった。
今つきあっている彼が、一番近い位置にいた。
それでも、彼は完全ではない。

恩田陸を通しての響子と飛鳥

今の私の、言葉にならない悲鳴を表現している人がいる。
この人に会いたい。
そのむこうに何が見えるの?

数日前、ジーザスの観劇記で、
渦の中になにがあるのか。そう書いた。
なんで同じことを考えているの?
あなたは、誰なの?
どっちが影なの?

こういう計りしれない何かを表現する力。
それを頭の中に浮かべる人は数人いる。
でも、それをマンガや小説の中で表現できる人は、まさしく天才。

舞は天才ではないけど、影にはなれる。
その影が、実像を超える日はくるのか。

この本を読んで、涙した自分。 きっと1年前に読んでいたら泣いていない。
今だからこそ、泣ける。


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