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2009年8月読書記録 by読書メーター  [読書コーナー]

8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3013ページ

訪問者訪問者
うーん。謎の舞台は整っているのに、それをすべて活かしてない。老人たち、最後まで、誰が誰だかわからなかった。(ネタばれ感想は、コメント欄に)
読了日:08月29日 著者:恩田 陸
サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)
最後の描写には、びっくりしたけど、何か裏があるような気がする。単純なまま、終わらないでしょうね。いの字とあおちゃんの過去に何があったのか、気になる。彼らの過去が気になるっていっても、まだまだ若いのに、ものすごい過去を抱えているのでしょう。
読了日:08月27日 著者:西尾 維新,take
絶望ノート絶望ノート
すさまじい。最初、あまりのダークさで嫌になる。だが、この状況が、違う視点から見る、おもしろくなってくる。おもしろいなんて言ったら不謹慎なんだけど、やはり、おもしろい。事件が続いて、このおもしろさが、一気に恐怖へ突入。あれが違ったって?そして、新しいキーパーソンが。これだけの作品を作り上げる力は、壮絶。
読了日:08月17日 著者:歌野 晶午
ノーカット版 密閉教室ノーカット版 密閉教室
朝、学校に行くと、同級生が教室で死んでいた。その教室は密室で、机と椅子は、すべて外に出されていた。机と椅子がない教室で大量出血で死んでいるというシチュエーションは、奇抜だが、謎を解く流れは、本格。この考えが成立するか成立しないかを、地道にたくさんこなす。そして、たどりついた犯人は! (ネタばれは、コメント欄に)
読了日:08月11日 著者:法月 綸太郎
NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 7 (NHK CD)NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 7 (NHK CD)
読了日:08月09日 著者:
岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 07月号 [雑誌]岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 07月号 [雑誌]
読了日:08月09日 著者:
レインツリーの国レインツリーの国
パーフェクトな恋愛小説だ。恋愛と障害の両方を描く。「ハンデなんか気にするなって言えるのは、ハンデがない人だけなんです」 そう。確かに障害を持っている側からすると、そう考え込んでしまう。後ろ向きに考えて、それでおしまい。自己嫌悪。でも、後ろ向きな自分を直すことができない。それが、この作品では!( ネタばれは、コメント欄で)
読了日:08月09日 著者:有川 浩
平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
出版社の営業から見た本屋さんの話。私は、図書館派だけど、本屋がとても好き。好きな作家の出る本は、前もってチェックしているけど、実際に本屋で見つける本も多い。この前、ちょっと変わった本屋に出会った。商業ビルの中にある小さな本屋。ベストセラーじゃなくて、ちょっぴり変わった本を平台に置いているのだ。ベストセラーは、どこへ行っても買える。こういう変わった本屋へ行けば、新しい本との出会いがあるはず。これは書店員さんのアイディアなのかな?それとも、ひつじくんのような営業さんのアイディア?
読了日:08月06日 著者:大崎 梢
御手洗パロディ・サイト事件〈上〉御手洗パロディ・サイト事件〈上〉
ミステリ好きなら原点に返って、島田荘司の作品を読まないといけないと思い、図書館で借りてくる。何冊かにわたっている長編は好きなのだが、ぶあつい本は苦手だ。あと古すぎて汚い本も多い。それで、この本を選んだわけだが・・・。
読了日:08月05日 著者:島田 荘司
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
社会では悪な人が親切だったりするのが、伊坂さんらしい。伏線がすべて、きれいに収束する気持ちよさ! この本のテーマ。テレビが本当のことを報道していないことは、わかっていても警察までもが、かあ。しかし、警察という対象でなくても、ありうる話なのかもしれない。絶対だと信じている方が、間違っていて、悪人の方が信じられる。悪人の方は、極端かもしれないけど、何が正義で、何がだめなのか。ひとりひとりがしっかり考えなくてはいけない世の中なのだろう。
読了日:08月05日 著者:伊坂 幸太郎
「瑠璃城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-2)「瑠璃城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-2)
怖い!!! 「○○」なんていう概念。(ネタばれのため伏字)隣の人が自分だなんてわかった日には、それは怖い、怖すぎる。最初の方は、世界観がおもしろくて、どんどん読み進める。そして、SFの要素が入ってきて、頭の中が??となったときに「○○」で話が落ち着くわけね。「○○」が通用するのなら、どんなミステリーも成立しちゃう。その当たりは、マイナス。ミステリーじゃなくて、純粋にSFの世界だったらよかったのに。偶然だが、つい先日ラピスラズリの首飾りを買った。ということは、私は、あの人なのか?
読了日:08月04日 著者:北山 猛邦

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2009年7月読書記録 by読書メーター [読書コーナー]

7月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6690ページ

ZOKUZOKU
のんびり読んだ。 深夜23時以降にやっているドラマみたいなノリだ。もちろん、いい意味で。森博嗣のほかのシリーズに比べて、気軽に読める。ただ、やはり若干鉄道や理系のマニアックさはあるけどね。ロミ・品川は、ドロンジョみたいな感じ。ロミ・品川の年齢が、若干自分とかぶるので、野乃ちゃんの指摘が痛い・・・。あと、最後は、いつも通りの森博嗣っぷりかも。
読了日:07月31日 著者:森 博嗣
乱鴉の島乱鴉の島
いつもは読み終わってすぐにレビューを書くのだが、この本は、しばらくしてから記録用に書いておく。読み終わってもテンションが低くて、さてどうしたものか。でも、話として破たんはしていない。
読了日:07月30日 著者:有栖川 有栖
QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)
龍馬暗殺の真相よりも、龍馬が明治30年以降まで世間に知られていなかったことなどの周辺の事実にびっくり。龍馬が暗殺された時代には、ほかにもたくさんの人が暗殺されている。権力、名誉、関ヶ原の戦いへの復讐など、歴史の奥深くにある闇を知った。「それよりも、日本を頼むぜよ」とのしめくくりに、あっぱれ。
読了日:07月26日 著者:高田 崇史
きりこについてきりこについて
すべての少女に送りたい。男性は、共感できないかも??小学生時代のあのふわふわした感覚は、酔っていたのか。なるほど。ラムセス2世の名前も、話す言葉も洗練されている。「女性がジャスコにおいてプロレスで上位に立つことを示しています」なんて、すてき。この子は将来AV嬢になるだとか過激な内容が入ってきて、一瞬おろおろしてしまう。だが、この設定も必要なことなのよね。最後のラムセス2世の締めくくり方にジーンとする。こういう猫って、世の中にたくさんいるのかも。「そんなこと分かっていた」って言われちゃいそうだわ。
読了日:07月25日 著者:西 加奈子
名前探しの放課後(下)名前探しの放課後(下)
ネタばれ、知りたくないのに、とあるレビューを読んでいて、彼があれのボクだと知ってしまった。そんなことをさらっと、書くなーーーーー 。だから、びっくり度も少ないかなと残念に思っていたのに、知っていても、伏線が集結してくると、ああああと、ものすごく感動。そこまで人を動かす力、気持ち。人を信じ、自分を信じる。あの一瞬のために、あそこまで人は動くのか。他の作品とのリンクも、お見事。リンクを知らない人は、あれがゲームだなんて思わないだろうし、ゲームと知っていても、本当はどうだろうと考えるのは自分次第。
読了日:07月23日 著者:辻村 深月
名前探しの放課後(上)名前探しの放課後(上)
「クラスメートの一人が死ぬ。学校の机の中から遺書が出てくる」こういうプロローグからはじまり、緊張感が漂う。この中の誰が死ぬのか。最初に疑わしいこの人が死ぬ?もしかしたら、主役級の人、自殺を救おうっていう立場の人が本当は死ぬのかも?と想像してみる。
読了日:07月23日 著者:辻村 深月
海の底海の底
ベタ甘な作品から有川さんにはまったので、三部作って、こんな内容だったのかとびっくり。気持ち悪いSFは苦手だーーー。エビの描写も、エサを求めて、わさわさしている感じも苦手。ただ、子供同士のコミュニケーションの描き方がよかった。でも、私が有川さんに求めるのは、ベタ甘恋愛なんだーー!
読了日:07月22日 著者:有川 浩
ミュージック・ブレス・ユー!!ミュージック・ブレス・ユー!!
音楽をとても愛する女子高生の話。私は音楽をほとんど聞かないので、音楽のところを、自分の趣味、人に話してもあまり理解してもらえないことに 置きかえれば、理解可能。周りには変わった子が多くて、それを変と決めるのではなくて、その繊細な描写を楽しんだ。私自身、少し変わっていて、周りにも変わった友だちがいるので、なんとなく入っていけたのかも。しかし、やや理解できる部分と、少し読むのが疲れる部分がある。
読了日:07月21日 著者:津村 記久子
空の中空の中
自衛隊の話、満載だと思っていたので、かなりぶっとんだSFにびっくり。あれに対して、解離性同一性障害のカウンセリングをしちゃうんだもの。大きな話の流れのほかに、お母さんに謝るんじゃなくて、お母さんが謝りたいんだよとか、肉親がいるほうが幸せなのか、いるのに幸せじゃないとか、ちょっとそのあたりにジーンとした。
読了日:07月19日 著者:有川 浩
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
こう見えても、物語を素直に受け止めるほうなので、メルカトルがああいえば、そうかもと信じるし、木更津さんがこういえば、ほう、そうかと。切ったものが、くっつくのね。ホラーだわ。で、またこれが、ロシアのあの人に行き着くなんてね。ロシアのあの人に興味があって、本をたくさん読んでいたので、ここで活かされた。わりと好きなタイプの本でした。メルカトルもあれは、あれで面白いかも。実際近くにいたら、避けるが。
読了日:07月18日 著者:麻耶 雄嵩
クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社ノベルス)クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社ノベルス)
母音が8、子音が7など、いーいの本名がわかりそうになり、ドキドキ。口に出したら、死んでしまうではないか。再読している人が多いので、シリーズを読み切った後でも、読み返したくなる何かがあるんだろうな。
読了日:07月15日 著者:西尾 維新,take
クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)
この表紙を見るのが、怖くなりそう。誰か犯人だかわかると、若干気持ち悪くなる。そして、またあの人に、さらなる真実をあばかれると、もっと嫌な気持ちになる。なのに、好きな本だな。たぶん、いーちゃんと似てるんだよね。自分と、大好きなあの人が。大好きなあの人は、ベスパに反応しそうだ(笑)
読了日:07月15日 著者:西尾 維新,take
岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 06月号 [雑誌]岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 06月号 [雑誌]
やっと終わった。難しくはないけど、時間がない。
読了日:07月14日 著者:
時を刻む砂の最後のひとつぶ時を刻む砂の最後のひとつぶ
2009年に読んだ感動する本ベスト5、候補作。(でも、小手鞠さんの本がはじめての人には、重すぎるかも?)ずしんと、胸が痛くなる。重い。重すぎる恋愛。ゆるい連作短編。ここで出てきた人が、次の話では、違う側面として書かれている。はっとする。こんなことが現実にあるのだろうか。想像もしていないことだ。誰かを愛すること。誰かに伝える気持ち。伝えられないもどかしさ。しかし、伝わりすぎている世界。そんな世界があったら、一瞬だけでも見せてほしい。
読了日:07月14日 著者:小手鞠 るい
シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)
いろんな作品の主にあらすじ。もっと踏み込んだ解釈を読みたかったけど、知らない戯曲も多いので勉強になった。シェイクスピアの生涯がきちんと判明していないことにびっくり。そして、『マクベス』の「バーナムの森が動いている!!」というセリフ。 20年ぐらい前の、東京サンシャインボーイズ公演でパロディチックに、佐藤B作さんが言っててすごく印象に残っている。バーナムの森が動くっていうのは、敵の陣営が、バーナムの森で切った枝を頭につけて動いたことだったんだね。シェイクスピアの舞台を英語で楽しみたいものだ。
読了日:07月13日 著者:阿刀田 高
月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
初有栖川有栖氏。ミステリー小説大好きといいつつ、作家にかたよりがみられる私。なんか、きっかけがなくて、今まで読んでなかった。順当にデビュー作から読んでみる。「本格」の王道ですね。クローズドサークル、好きだわ。実体験はしたくないが(笑) 最近、叙述系トリックに慣れてしまっているため 、フェアすぎる作品が、少し物足りない。でも、「本格」として、あるべき作品。叙述系に、かぶれる前に読みたかったな。
読了日:07月11日 著者:有栖川 有栖
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
タイトルが、グロいのと、表紙がライトノベルっぽくて今まで敬遠していた西尾維新。すごい勇気を持って手に取った『りすか』がわりとよかったので 、デビュー作から順番に読んでいきます。なんか、タイトルそのまんまの内容だったわ。うにー。クビキリの必要性が、あれをするためなんて、ぞぞっ。いーちゃんが、玖渚友のそばにいることは、普通の恋愛関係にも通じるものがあるんじゃないかと思ってみたり。最近の雑誌にて、西尾維新氏のインタビューで、この作品を本格ミステリーと強調していた。強調しすぎるところが逆にあやしい。
読了日:07月07日 著者:西尾 維新,take
幸せ最高ありがとうマジで!幸せ最高ありがとうマジで!
「絶望」を描いているのはすごいけど、この作品で、パルコ劇場やドラマシティで演じていることが似合わない。きれいな劇場でやるからこそ、皮肉なのかな?主演が永作だからこそ、成立する作品。これをまったくの無名の人がやったら、舞台が成り立つのか?「今」がおもしろければそれでいい、というイメージ。「メンヘル界の切り込み隊長」とか笑わせる要素たっぷりで、でも、そこで笑っていいのかよくわからない。
読了日:07月06日 著者:本谷 有希子
カンナ 吉野の暗闘 (講談社ノベルス タS-)カンナ 吉野の暗闘 (講談社ノベルス タS-)
QEDシリーズで触れていること・殿上人以外は人間ではない。鬼や土蜘蛛ほかの名前で呼ぶ・水銀や金の鉱脈狙いの人たちが多い この本では、どうして吉野に桜が多く植えてあるのかや、山に入るのを女人禁制にしたのかを高田さん独自の考えで描く。聡美さんと諒司さんがつながるのは、いつになるのか・・・。
読了日:07月06日 著者:高田 崇史
NHKラジオラジオ英会話 2009 6 (NHK CD)NHKラジオラジオ英会話 2009 6 (NHK CD)
読了日:07月05日 著者:
NHKラジオラジオ英会話 2009 5 (NHK CD)NHKラジオラジオ英会話 2009 5 (NHK CD)
読了日:07月05日 著者:
NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 6 (NHK CD)NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 6 (NHK CD)
読了日:07月05日 著者:
整形前夜整形前夜
7割ぐらい「そうそう、私もそう思う」で、2割は「考えすぎではないか」と感じ、1割は高尚すぎてわからない。意外にも、ネットで自分のサイン会の感想をチェックしていたりするんですね。同感な話 ・『占星術殺人事件』のトリックをどこかで知っていたこと。・しめきり過ぎるものが多くなると、魔界に突入すること。・低次元な言葉の迷宮にはまること。・子どものころ、学校の図書館の本をなくし、「学校が燃えればいいのに」と思ったこと。・1個の石を蹴り続けて、学校から家まで帰れるか挑戦したこと
読了日:07月05日 著者:穂村 弘
パラドックス13パラドックス13
こんな感じのSFって、東野圭吾的にありなのか?東野さんというだけで、この本を手に取ったけど、違う作者だったなら読んでいただろうか。どうせなら、もっと、この不思議な現象についての蘊蓄を読んでみたかったな。最後は、「へ?」って力が抜けた。これでいいの?まあ、こうだと思ったけど、それじゃあ、あの苦労はなんなのさ。ただ、次を読もうという文章力は、すごい。
読了日:07月04日 著者:東野 圭吾

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2009年6月読書記録 by読書メーター [読書コーナー]

6月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6153ページ

英雄の書 上英雄の書 上
世界観がとっても好き。「物語を紡ぐ者」やそれに関わる人は、かなりつらい境遇になってしまう。私も、その人たちに含まれちゃうなー。というか、これを書いている宮部さん自身が一番、それにあてはまっちゃうわけで、こんな怖い設定をよく考えるものだ。続きがきになり、猛スピードで読む。下巻は図書館リクエスト中。いつくるんだろう。
読了日:06月29日 著者:宮部 みゆき
夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫)夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫)
再読。稲沢の正体を知っていて読むと、また違って見える。稲沢は、『スカイ・クロラ』アニメのカンナミのイメージがあった。そう思っていたから280ページで「稲沢のトレィには、ミートパイの皿ものっていた」で、まさしくそう!とうれしくなる。それとも、単に森博嗣氏はミートパイ好きなの?(笑)私は演じたり、役になりきるのは好きだけど「かぶる」のは、また別な気がするな。
読了日:06月28日 著者:森 博嗣
天使のナイフ (講談社文庫 や 61-1)天使のナイフ (講談社文庫 や 61-1)
ものすごい力作。途中で、話がふくらみすぎて、すべて解決するのか心配になった。だけど、その心配も必要なく、すべての謎と人間関係が、ぴったりおさまった。文章構成が並はずれて高いことに加え、テーマがあること、登場人物が映像として、自分の頭の中に浮かんでくることがすごい。でも、解決のためとはいえ、知らなくてもいい過去の蒸し返すのは、ちょっと複雑な気持ちに。しかし、高野和明氏の解説が奥深いため、作品の高度さに自分の気持ちが戻ってこれた。
読了日:06月27日 著者:薬丸 岳
月は幽咽のデバイス (講談社文庫)月は幽咽のデバイス (講談社文庫)
再読。 「ただ一つ、 後悔することがあるとすれば、 他人を許容しようと思ったこと。 他人を信じたこと。 他人を愛したことが・・・。 後悔? しているだろうか。 わからない。 後悔って、何のためにするものなのか?  そもそも、それがわからない。」 林さんに会うために、白いワンピースに着替える紅子は素敵。
読了日:06月23日 著者:森 博嗣
f植物園の巣穴f植物園の巣穴
絵本で読んだらおもしろいような、それともやっぱり梨木さん独特の文章で読むことが一番かな?大きな驚きはないが、世界観がほんわかしていて、癒される。ほんわかしすぎていて、少し物足りない。
読了日:06月21日 著者:梨木 香歩
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)
誰かが死ぬミステリーではないけど、最後まで読むと、しっかりミステリーになっていた。ええ?そんなに前から知ってたの?「薄汚いテレビ(だけど画質だけは、ハイパーきれい)」。本当に、お久しぶりだったんだ。ぬおおおお、そうだと知っていたら、彼女の出現にハラハラしなくてもよかったじゃないか。そのびっくり仕掛けとは別に、作家としての辻村さんの悲鳴を聞いた。文庫本らしき本に遺書のようなものが発見されたところ。「書いていくって何だろう。小説にできることって、何だろう」
読了日:06月20日 著者:辻村 深月
スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)
これからミステリーの話は出てくるのか?なんだか、このままミステリー部分なさそう。
読了日:06月20日 著者:辻村 深月
あやつられ文楽鑑賞あやつられ文楽鑑賞
三味線や太夫へのインタビューは、おもしろかった。文楽特有の決まりごと、決まっていないことなど。作品解説は、もっと少なくてもよかったんじゃないかな。近松門左衛門を「もんもん」って呼んでいていいのか?(笑)
読了日:06月19日 著者:三浦 しをん
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
由紀と敦子の考えることに、いらだつ。気持ち悪い。いろんな人が、からまっていく設定はおもしろいにしても、そういえばよくある感じ。
読了日:06月18日 著者:湊 かなえ
神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)
好きな話ではないが、お兄ちゃんと加古沢がたどりつく結論を知りたくて読んで見る。全体の構想、「神が世界をシュミレーションしている」という考えには、うなずける。地球または太陽系の外で、この世界を見つめている存在がいて、不思議な力で操っているということ。だって、この世の中、おかしなことだらけなんだもん。それはUFOとはまた違って、人の心を変えることが難しいとかそういうこと。さて、そういう設定であるとして、なぜ、そうなのか、自分ならどう生きればいいのか。ここまで考えると、うむ、こういう結論になるのかな。
読了日:06月16日 著者:山本 弘
神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)
『詩羽のいる街』があまりにも素敵な話だったので同じ作者の本を読んでみる。こういう系も、たまに読むけど、私にはだめだったな。なぜなら、私はUFOや超常現象をまったく信じていないから。
読了日:06月16日 著者:山本 弘
凍りのくじら (講談社ノベルス)凍りのくじら (講談社ノベルス)
ミステリ部分が少なくて残念。『ぼくのメジャースプーン』つながりのところで、おお!これはとリンクにうれしくなっただけかも。自分自身「少し不在」で、ダメな男につきまとわれた経験があると、つらすぎる。「人間の脈絡のなさを舐めない方がいい。」
読了日:06月14日 著者:辻村 深月
私とは何か さて死んだのは誰なのか私とは何か さて死んだのは誰なのか
「核戦争で地球は粉々、人類は滅亡、であるとして、その事態をそうとして認識している何者かの意識を想定したその刹那、私は地上の「私」を超える。超えて宇宙大に爆散する、その一瞬を私ははっきりと自覚できる。それは「意識」だ。誰でもなく、無くなることもできず、在り続ける普遍的な「意識」だ。(中略)したがって、人類がひとり残らず居なくなっても、意識はなくならないだろう。意識は、生々流転する万物をそこに浮かべて、永遠に在り続けるだろう」
読了日:06月13日 著者:池田 晶子
数字のモノサシ数字のモノサシ
数字の持つ価値観の絵本。絵なくして、この本は成り立たない。「10億」で人工衛星に、ガッと当たってしまうところ。いろんな国の税負担率で、ドイツにはビールのジョッキが出てくるところなど、ちょっとしたイラストで、くすっと笑ってしまう。「ゴリ押し力」 bauバウアー「24」も出てくる(笑)文章だけで読んだら、ものすごくかたい文章になりそうだけど、絵を入れることで、おもしろくなるし、わかりやすい。これを読めば、巷に氾濫している数字をおもしろく読みとれそうだ。
読了日:06月12日 著者:寄藤 文平
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)
物語の最初から、蘊蓄にどっぷりひたれる。ただ、QEDシリーズを発行順に読まないとわからないところがあるかも。えらい人以外は「人」ではないこと。言霊信仰。これが前提。竹取物語と、七夕の笹や竹が好きだった。この話を読むまでは。QEDシリーズは、知らなくていいことをつきつけられる。196ページの奈々の言葉「じゃあ、どうしてそんなことを今まで知らなかったのだろうか」
読了日:06月12日 著者:高田 崇史
野菜畑で見る夢は野菜畑で見る夢は
雑誌「日経ヘルス」に連載されていた短編。少しずつ、つながっていて、彼らの話を長く堪能できる。お決まりの言葉になってしまうが、感想はこれしかない。出てくる料理を食べたくなる。恋愛のドキドキ感が、もっとあればいいのにーー。
読了日:06月10日 著者:小手鞠 るい
詩羽のいる街詩羽のいる街
作品として完璧。詩羽と会う話だけじゃなくて、詩羽探しをしていたら、あの人が出てきたりして、凝っている。作中に出てきた本を、参考資料として掲載しているところもいい。 「正しい論理」かあ。幸田露伴の引用にてわかったけど、これを人生での出来事におきかえるとどうなるのか、わからない。正しい論理がどういうことかわかるために、もっと詩羽の話を読みたい。今後、ポトフを見ると、恐怖を思い出すかも。
読了日:06月09日 著者:山本 弘
少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)
北山猛邦氏の本、3冊目。映像化したら、気持ち悪いだろうな。世界観がまたもや独特。そのために、殺したなんて。この話を、紙媒体で読んでいる自分がとても不思議。犯人は、もしや、あの人?と考えたが、真相を知り、びっくり。女の子が、森の終わりを触ってしまったのも、いろんな不思議が、あの理由ということで解決されるのだが、それにしても、そこまでするのか。もし、あれがない世界ならば。きちんと解決されるので、個人的に、嫌いではない。
読了日:06月08日 著者:北山 猛邦
岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 05月号 [雑誌]岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 05月号 [雑誌]
「英語5分間トレーニング」とあわせて勉強中。5月は時間がなかったので、深く勉強しきれていない。6月も引き続き、復習も含め勉強します。英語の勉強、楽しい!
読了日:06月06日 著者:
NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 5 (NHK CD)NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 5 (NHK CD)
ストーミングを使って、1週間遅れで勉強中。最後の週の単語が少し難しくて、へこたれそうになるが、6月号をみると、難しい単語が減ってほっとしている。4月号の復習もしつつ、継続して勉強していきます。
読了日:06月06日 著者:
黄金の王白銀の王黄金の王白銀の王
この世界観にあまりにものめりこんで、 一字一句読みつくしたかったからじっくりと読む。ありそうで、なかった話。殺し合いばかりして、その先に何があるのか。自分の血筋の存続を望む人たち。先を考えず、とりあえず、違う血筋を倒す。その繰り返しの記録の中で、男女が生きていく。うまくいきそうになった融合も、犠牲を伴うもので、つらい。殺し、殺され、二人の頭領が、常に悩みぬいたすえに見える世界は。今年読んだ本、感動ベスト5候補作。
読了日:06月06日 著者:沢村 凛

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2009年5月読書記録 by読書メーター [読書コーナー]

5月は読書本数が、極端に少なかった。
理由は、観劇回数が10回と、ちょっと多かったことと
NHK英語講座を勉強しはじめたので、
予習、復習に時間を使ったこと。

6月と7月は、観劇回数少ない予定なので、たくさん本を読みたい。

5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3601ページ

サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)
短編連作。一つの話が終わったら、寝ようと思ってたけど、最後まで読んでしまった。本が好きなら、たまらない話ばかり。先を読みたくなるのも、本屋の裏話がおもしろいから。確かに女性誌の重たい付録つきの発売日は大変だろうな。「パンツを持ち歩く女と、パンツで汗をふく男」って(笑) amazonで、簡単に本を買えちゃう世の中だけど、本屋でのコミュニケーションを大切にしていきたい。図書館で借りた本だけど、「成風堂通信」ついてました。解説に出てくる、池袋西口の芳林堂、なつかしい!!
読了日:05月29日 著者:大崎 梢
石田衣良の白黒つけます!!石田衣良の白黒つけます!!
「ふふふ」って笑うほかに、もっともっと石田衣良らしさを出してほしかった。 an・anに掲載されたコラム5ページ分が、ものすごくおもしろかった。うわあああ。いいこと聞いた。片思いを長い間していては、もったいない。好きな人に彼女がいても、アタックすべき。このコラム5ページだけは、読んでよかった!
読了日:05月29日 著者:石田 衣良
恋文の技術恋文の技術
きすがみきはくぼ。 これを映像化するには、あまりに一方的すぎるが、朗読劇ならどうだろう。でも、一人で、延々と続く手紙・・・。 天狗ハム、猫ラーメン、マシマロ、コヒブミー教授などを 朗読で聞いたら、笑うよりも、ぽかーんとしてしまいそう。 それにしても、おっぱいって、何回書いてるんだか(笑) 高等遊民目指します。
読了日:05月25日 著者:森見 登美彦
プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
大きく笑える要素は、『鴨川ホルモー』よりだんぜん少ない。残念。まじめに王女を守り、大阪を愛し、家族を大切にする。自分の住んでいる埼玉だったら、どこに合図を出そうか。何もない、埼玉・・・。池袋や上野発、埼玉方面行きの電車に、さつまいもをつるす。集まるところは、さいたま新都心だろうか。埼玉だと微妙すぎる。私も、大阪に住みたい!
読了日:05月22日 著者:万城目 学
短歌の友人短歌の友人
学生時代、短歌や俳句の授業がとても苦手だった。あんなに短い文字数で、どうやって世界をふくらませろというのか。それに、季語を入れろとか、決まりが多いのも苦手。しかし、この本に紹介されている短歌は、「そうそう」って笑ってしまう自由な短歌。 症状を用紙に記す「できるだけ詳しく」って、この二行の幅に? 兵庫ユカ
読了日:05月22日 著者:穂村 弘
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)
再読。「生きるためには、誰かを巻き込まなくてはいけない。巻き込んでこそ、生きていける」この言葉にずーんと、落ちた。今は、誰も巻き込まず、一人で黙々と生きている。誰かを巻き込むのが、怖い。 そして、最後の恭司に泣いた。かっこいいよ。私もほれるわ。ほれたら、あかん相手やで。(←なぜか関西弁)と、一人ノリツッコミするほど、他人を巻き込んでいません・・・。
読了日:05月16日 著者:辻村 深月
プチ哲学プチ哲学
各ページの紙の色が素敵。ポリンキー食べたくなる。
読了日:05月15日 著者:佐藤 雅彦
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)
再読。『ぼくのメジャースプーン』に出てきたお姉さん、お兄さんを求めて。それと、秋先生は、『子どもたちは夜と遊ぶ』にて、「力」をつかったのかを確かめるため。メフィスト賞作家っぽい、グロさがある。グロくても、読み続けたい気持ちが高まるのが不思議。月ちゃんと紫乃の関係は、同性からみても、ちょっと変よ。しかし、こういう関係は、なくはないかな。
読了日:05月14日 著者:辻村 深月
タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
本格的フランス料理の名前がたくさん出てきて、それが何だかわからないけど、おいしく感じる。三舟と志村のキャラクターの違いが、あまりわからないところが残念。割りきれないチョコは、ほろ苦いね。 「一人フランス料理」は、いまだ怖くて実現できない(笑)
読了日:05月08日 著者:近藤 史恵
ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス)ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス)
『条件ゲーム提示能力』という題名だったら、「ゲーム」に注目して、もっと有名になりそうだけど、これは、はやり『ぼくのメジャースプーン』であるべきなんでしょうね。 設定がすばらしくて、ぐいぐい引き込まれる。犯罪を悔やんでいない、後悔していない相手に、このゲームをもちかけるには、どうすればいいか。一緒になって、考える。一般的なゲームの内容ではなくて、ふみちゃんの役柄に合わせて、あまりにつらすぎるゲームも嫌だな。
読了日:05月06日 著者:辻村 深月
新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)
初めての西尾維新作品。今まで気になりつつ、読むのをためらっていた。最初は、舞城っぽいなと読み始め、ああ、舞城とは違う方向に、ぶっとんでるんだとわかった。りすかの必殺技を読んだ時には、めまいがした。これ、本当にリスカする若い子が読んだら、悪影響でしょ・・・。 血まみれ苦手でも、続きが気になってしまう自分がいる。りすかのお兄ちゃんは、ストーカーで、わりと弱かったことが、なんとなく残念(笑)
読了日:05月01日 著者:西尾 維新

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2009年4月読書記録 by読書メーター [読書コーナー]

4月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:8447ページ
読んでた本の数:1冊
読みたい本の数:13冊

▼読んだ本
スノーフレークスノーフレーク
かわいらしい主人公の恋愛に、ドキドキ。 彼に会いたい。会いたい。それを阻むイケメン達(笑) あー、こんな、かっこいい男に囲まれていいなー。でも、彼女が望むのは、彼だけ。その彼とどういう形で再会するのか。そして、再会してからの、もう一つのびっくり。冬に読んだほうがいいでしょう。
読了日:04月30日 著者:大崎 梢
配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
本屋ならではの作業と軽いミステリーを合わせた短編集。短編だから、この謎はどうやって解くんだろうと悩んでいる時間がない。推理する時間がなくて、すこし残念。でも、解決の先に、せつなさもあって、話が濃い。マンガになりそうな感じ。バーバー・ハーレムに行ってみたい!もっともっと本についてのマニアックな表現を入れて、続きが読みたい。
読了日:04月29日 著者:大崎 梢
ジャンプ (光文社文庫)ジャンプ (光文社文庫)
女は、怖いなーー。そして、男は、仕事大事よねと痛感。私だって、何度、男の仕事のために、予定を狂わされたことか。恋愛小説ではないが、女と男が、どうしてもわかりあえない気持ちを描いている。作者は男性なのに、どちらかといえば、女性が書きそうな小説。目次の時点で、何年後まで失踪し続けるとわかっていたけど、それにしても、途中で会った人たちと、会わなかった人の違いがわからず、続きが気になる。最後に、本当に会いたい人には、居場所を知らせず、ドラマチックな再会をして、めでたしという結論を考えていた私は、いい人すぎるかも。
読了日:04月28日 著者:佐藤 正午
屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)
キャラクターがしっかりできていて、マンガチックなおもしろ小説。次々と問題が出てきて、解決したと思ったら、新しい問題が出てきて、飽きない。どこで止めたらいいのかわからない感じで、さくさく読み進める。都合がよすぎる展開との批評もあるみたいだけど、そんなのミステリー系だったら、どれもご都合主義よ。
読了日:04月26日 著者:山下貴光
ブラザー・サン シスター・ムーンブラザー・サン シスター・ムーン
良くも悪くもない。あんまりおもしろくないよと聞いていたので、そう思い込んでしまったのが悪かったのか。30代で読むのに、ぴったりの内容。でも、変に高尚で、鼻につく表現に、つまづいてしまう。最初の、「小説家になりたい女の子」の話は、恩田自身の話かと思わせる。最初が、いまいち、ぼんやりしすぎていて、何を書きたいのかわからない。最後、インタビューを受ける男の子の心情も、恩田自身っぽい。3人が最後、からむことなく並行なまま終わってしまって、さみしい。するりと読めて、少ししたら話の内容を忘れてしまいそうだ。
読了日:04月25日 著者:恩田 陸
人形式モナリザ―Shape of Things Human (講談社文庫)人形式モナリザ―Shape of Things Human (講談社文庫)
再読。「あらゆる舞台芸術は、各種の技を隠れ蓑として、実は、人間そのものを見せている」人間が人形なのか、人形が人間なのか。紅子があんなに林のことで、うろたえるのはどうしてなのか。 紅子が動揺するのは、林のことに関してだけである。愛とは、それほどまでに強く、残酷なものなのか。そして、森氏は、小説という隠れ蓑を使って、何を伝えようとしているのか。
読了日:04月24日 著者:森 博嗣
ポトスライムの舟ポトスライムの舟
芥川賞受賞作と認識しつつ読んだせいかわからないが、私には、全然響いてこなかった。淡々としすぎていて、話の意味がわからない。同じ作者でも、『アレグリアとは仕事はできない』はおもしろかったのに。
読了日:04月22日 著者:津村 記久子
図書館戦争図書館戦争
前に読んだ有川2作品とも、あまーーーーーーーい!!ベタ甘作品だったため、 図書館シリーズも期待したが、続編で本領発揮かな?まあ、手塚がいきなりあんなこと言った時、茶吹きそうになったけど(笑) キャラ的には小牧が好きだ。恋愛対象の女性が郁だけというのも、うらやましいぞーーーー。郁なんて、下の名前で叫んでしまう堂上がかわいい。マンガ読んでいるみたいなコミカルさ。でも、読みごたえある。マンガ化されているようで、表紙だけみてみた。堂上は、私の中では、もっとおっさんのイメージなのだが、あのイラスト、かっこいいぞーー
読了日:04月19日 著者:有川 浩
うつくしい人うつくしい人
誰でも、家族や近い人間関係がトラウマになるものなんだね。自分だけ特別、親に恵まれないと思っていても、ほとんどの人が誰かの悪い影響を受けて育っているんだと、この本を読んで気がついた。蒔田やマティラスは救われたけど、蒔田姉は、余計落ち込むだけでしょう。姉と向き合って、どちらか一人ではなく、二人とも前向きになれるように 、どろどろした本音の戦いをして、その上での「うつくしい人」を読んでみたかった。
読了日:04月18日 著者:西 加奈子
NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 4 (2009) (NHK CD)NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 4 (2009) (NHK CD)
10年以上ぶりに、NHKラジオ講座にチャレンジしてみる。すごくブランクがある。そして、ビジネス英語には興味がないので、この5分間トレーニングをやってみる。難しすぎず、簡単すぎない英語。ただ、5分間って短すぎるわ。継続したい。
読了日:04月16日 著者:
食堂かたつむり食堂かたつむり
泣きました。「○○○が骨になった」というシンプルな文章で涙腺がゆらいだ。私には、まだこの経験がないのだが、想像できて、ぐっと揺さぶられた。本当は、私も、「ありがとう」と言っておくべきなんだよね・・・。ほのぼの料理系の本かと思っていたら、最初から最後まで、ハードで困った。料理の描写だけでは、ここまで人気がでなかっただろう。数人の人間模様が、一つの本に凝縮され、うまく収まっている。私が、「食堂かたつむり」に行くとしたら、何をオーダーしようか。
読了日:04月16日 著者:小川 糸
仮想儀礼〈下〉仮想儀礼〈下〉
5時間読み続けて、朝になっていた・・・。 胸が、いやーな感じになる。なんて表現すればいいんだろう。何かをやってしまって、やらなければよかったと、漠然と胸がざわめく感じ。この感じを受けたのは、読書では珍しい。それだけ、物凄く、言葉で表現できないけど、体と精神に重くのしかかってくる作品である。朝まで読み続ける作品って、私にしては、珍しい。それだけ、読ませる力がある。ここまで集団の行く末を落としてほしくなかったな。最後、すっきりするような、でも、すっきりしない感がある。テーマをはっきり出してほしかった。
読了日:04月16日 著者:篠田 節子
傍聞き傍聞き
帯にて、すごい称賛の嵐だったので、期待してたけど、それほどでもない。まず、話に入り込みにくい。どんな職業の話なのか、話がすぐに見えにくい。意図してやってるのかな。話がわかったところで展開があっても、興味が薄れる。また、同じ展開のばかりの短編ではなく、趣向を変えてほしかった。
読了日:04月15日 著者:長岡 弘樹
臨床真理 (このミス大賞受賞作)臨床真理 (このミス大賞受賞作)
微妙な作品だった。物語として、最後まで読みきれるんだけど、ドキドキ感や、意外性は全くない。 審査員の意見が巻末に書かれていた。他の最終選考作が、偶然に偶然を重ねた作品だったのに比べて、この作品には、テーマがあったから大賞に選ばれたらしい。でも、新しいテーマでもないし。他と比べて、まあ読めるっていう程度。ここまで事件性はないにしても、精神障害者の就職率については、だいぶ前から問題になっていた。その問題よりも、勝手に病名をつけて、それが通る?医師ってどうよ。後半、かなり気持ち悪い。
読了日:04月13日 著者:柚月裕子
黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫)黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫)
再読。しこさんと、練無は、Vシリーズの最後までキャラが、ぶれてない。個性的な二人は、Vシリーズの第1作目から確立してたのね。 紅子さんが、あやうい。 紅子さん自身は軸があるのかもしれないけど、他人に表現するとき、紅子さんらしくない発言がある。わざと他人に見せない面があるのかもしれない。
読了日:04月12日 著者:森 博嗣
「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-3)「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-3)
『そして誰もいなくなった』系。なので、殺されても、実は生きていましたとか、そういうことを考えながら読む。でも、最後、あんなことになるとは。犯人は、あの人?と明かされても、意味がわからず、解説サイトを読んで、少し納得。そういわれても、そういう記述があったんだなと後から思うだけで、読んでいる間は、疑う余地もなかった。そのしかけに気がつく人も、ほとんどいないだろう。あまり人に理解されなくても自分の道を貫き通す人なんだろう、この作者は。はまる人は、はまりますネ。えへへ。
読了日:04月11日 著者:北山 猛邦
裁判員制度の正体 (講談社現代新書)裁判員制度の正体 (講談社現代新書)
裁判員制度の問題点だけを、述べている。なら、裁判員制度をなくそうというわけではなく、候補者として呼び出されて、裁判員になりたくなかったら、お酒を飲んで酔っ払って行きましょうとか、行かなくてもいい葬式に行くから、呼び出し日に行けませんとしましょうとか、低レベルな話だ。
読了日:04月10日 著者:西野 喜一
いつかソウル・トレインに乗る日までいつかソウル・トレインに乗る日まで
何が書いてあるか、わかりませんでした。ごめんなさい。 うじうじ、いじいじ、うだうだ書いている文章にのめりこめなかった。
読了日:04月09日 著者:高橋 源一郎
四季 夏 (講談社ノベルス)四季 夏 (講談社ノベルス)
再読。最初に読んだ時は、四季にも愛があったんだなって思ったけど、ちょっと違うかも? 四季は紅子にあこがれて、でも紅子のすべてをうらやましいと思ったわけではない。ただ、愛するという知識を取り込みたかった。精神と躰の関係。躰はいらないと結論づける四季。四季いわく、精神があればそれでいい。でも、何かを体験するには躰を通じた信号で実感しなくてはいけない。人間というのは、なんと不器用な生き物であろうか。四季も、まだまだ不器用だ。
読了日:04月08日 著者:森 博嗣
きのうの世界きのうの世界
恩田らしいっていう声も聞くけど、私には、恩田らしく思えなかった。 もっとおもしろい物が書けるはずなのにね。細かいところで、ぐっとくる描写はあっても全体の流れがぼんやりしているし、新聞連載のための字数確保のためにだらだら長くなってしまった感があるので残念。恩田のしっかりとした長編が読みたいよ。
読了日:04月08日 著者:恩田 陸
四季 春 (講談社ノベルス)四季 春 (講談社ノベルス)
(自分の中で)森博嗣再読祭りの始まり。『すべてはFになる』を、たいしたことないじゃんっていっている人には、S&Mシリーズ10冊と、Vシリーズ10冊を読んだ上で、四季4冊を読みなさい!!と怒りたくなる。四季をめぐる、あれやこれやを確立した上で、『すべてはFになる』を最初に書いたのだとすると、言葉にできないぐらいの、すさまじさを感じる。いろいろ知っていながらも、春を読むと、ずっとドキドキしっぱなし。V子や、M絵が出てくると、さらにヒートアップ。 四季がV子やM絵と出会ったのは、偶然だったのか必然だったのか。
読了日:04月07日 著者:森 博嗣
イエスの生涯 (新潮文庫)イエスの生涯 (新潮文庫)
あえて、イエスの誕生に触れず、イエスという人が、当時どういう存在だったのかを遠藤周作独自の目線で描く。聖書で描かれていないところは、描かれなかった理由を説明していて納得。なんで、「十字架」にかけられてしまったのか。十字架の意味を知らず、そんなの誰もが知っていることと笑われそうで質問することもできなかった。「十字架」の意味を説明していて、すっとした。 この本を読んでわかったことも多いけど、まだまだ理解が及ばない。時間を置いて、その時が来たら、また読みたい。
読了日:04月07日 著者:遠藤 周作
犯罪小説家犯罪小説家
こんな小説、初めて。落とし所が、そこですか。雫井氏は、実際に『犯人に告ぐ』で映画化を経験済。作者自分のことを書いているようで、小説というよりは本当にあったことなの?と思わせる。しかし、そこに自殺ネット、集団自殺の問題が、からんでくる。ここで、くじけそうになる。まあ、それも、「こういう気持ちを表現したい」ということに、つながっていくのね。これを書いた後の雫井さんに「待居のモデルはいるのですか?」と、聞きたいけど、怖くて聞けない。
読了日:04月05日 著者:雫井 脩介
しずくしずく
これぞ、短編のあるべき作品である。短編は、ただ短いだけの文章であってはいけない。短編ならではの、「え?ここで終わるの?」という余韻がなくてはいけない。無難に集結している短編とは違い、終わった後のことを各自が想像できるすばらしい作品だ。ただ、内容は、やや刺激的なことが多いので、きれいな文章を期待しないこと。
読了日:04月05日 著者:西 加奈子
ときどきメタボの食いしん坊ときどきメタボの食いしん坊
ほっこりできる。犬(DOG)を反対から読むと神(GOD)というのもおもしろい。食べものの話中心なので、この本を読むと、煮物を食べたくなる。 梅干しは嫌いだが、作中にたくさん梅干しの話が出てくるので、 梅干し食べたくなる。 何か考えを押しつける感じでもないので、ほのぼの。本を読むと、あまりにもダークな話題に、気持ちが落ち込むことがあるけど、この本を読むと、優しい文章のため、普通に元気になれる。
読了日:04月04日 著者:出久根 達郎
仮想儀礼〈上〉仮想儀礼〈上〉
世の中が怖くなる。実際にありそうなところが、さらに怖い。
読了日:04月02日 著者:篠田 節子
乱反射乱反射
-44章からはじまり、-30、-20、-10と事件が起こるまでのカウントダウン。たくさんの人の、ちょっと嫌な気持ちが重なっていく。読んでいると、気が滅入る。かつてのイギリスのミステリー作家のような直接的ではなく、間接的な犯行。犯行を重ねた人たちの、「俺は悪くない」の意見にさらに気が滅入る。 読後感はあまりよくないが、こういう作品を描く力はすごいと感心する。
読了日:04月01日 著者:貫井 徳郎
▼読んでた本
メフィスト 2009 VOL.1 (2009)メフィスト 2009 VOL.1 (2009)
著者:
▼読みたい本
きりこについてきりこについて
著者:西 加奈子
少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)
著者:北山 猛邦
黄金の王白銀の王黄金の王白銀の王
著者:沢村 凛
オリンピックの身代金オリンピックの身代金
著者:奥田 英朗
スコーレNo.4スコーレNo.4
著者:宮下 奈都
パズル・パレス 上 (角川文庫)パズル・パレス 上 (角川文庫)
著者:ダン・ブラウン
二十一世紀最初の戯曲集二十一世紀最初の戯曲集
著者:野田 秀樹
パラドックス13パラドックス13
著者:東野 圭吾
切れない糸 (創元クライム・クラブ)切れない糸 (創元クライム・クラブ)
著者:坂木 司
僧正殺人事件 (創元推理文庫)僧正殺人事件 (創元推理文庫)
著者:ヴァン・ダイン,井上 勇
私とは何か さて死んだのは誰なのか私とは何か さて死んだのは誰なのか
著者:池田 晶子
極北クレイマー極北クレイマー
著者:海堂 尊
整形前夜整形前夜
著者:穂村 弘

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2009年3月2日 図書館リクエスト状況 [読書コーナー]

1人10冊まで予約可。
母の図書カードを使って、20冊予約しています。
予約していた本が、どどーーっと、一気にきちゃうこともあって大変。
読書大好きなので、気合いで乗り切ります(*'ー'*)ふふっ♪

1枚目のカード(予約順)

予約日
2008年10月21日・有川浩『ラブコメ今昔』角川書店、2008年。
2008年10月21日 ・恩田陸『きのうの世界』講談社、2008年。
2008年10月21日 ・小川糸『食堂かたつむり』ポプラ社、2008年。
2009年1月20日  ・篠田節子『仮想儀礼 上』新潮社、2008年。
2009年1月20日  ・加茂隆康『死刑基準』幻冬舎、2008年。
2009年2月3日  ・山下貴光『屋上ミサイル』宝島社、2009年。
2009年2月3日  ・柚月裕子『臨床真理』宝島社、2009年。
2009年2月15日  ・恩田陸『ブラザー・サン シスター・ムーン』河出書房新社、2009年。
2009年2月15日  ・東野圭吾『ちゃれんじ?』角川書店、2007年。
2009年2月24日  ・湊かなえ『告白』双葉社、2008年。


2枚目のカード
2008年11月14日 ・雫井脩介『犯罪小説家』双葉社、2008年。
2009年1月20日  ・内田康夫『壷霊 上』角川書店、2008年。
2009年1月20日   ・小池真理子『ふたりの季節』幻冬舎、2008年。
2009年1月20日  ・牧薩次『完全恋愛』マガジンハウス、2008年。
2009年1月20日  ・津村記久子『ポトスライムの舟』講談社、2009年。
2009年2月24日  ・小川糸『喋々喃々』ポプラ社、2009年。
2009年2月24日  ・井上荒野『切羽へ』新潮社、2008年。
2009年2月24日  ・湊かなえ『少女』早川書房、2009年。
2009年2月24日  ・穂高明『月のうた』ポプラ社、2007年。


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湊かなえ『告白』は、いまさらながら予約しました。
図書館に5冊在庫があって、90人予約中。
いつ手元にやってくるのやらC= (-。- ) フゥー

『壷霊』と『仮想儀礼』は、とりあえず「上」だけ予約。
上下巻セットで予約できる図書館があるそうで、うらやましいです。

先日、芥川賞を受賞した、津村記久子『ポトスライムの舟』は
小さな図書館のためか、在庫が1冊で、予約15番目。
最新作をすぐに予約しても、手元にくるのには、3カ月ぐらいかかりますね。


そして、今も図書館から20冊借りている。
がしがし読むぞ(゚ロ゚)/(゚ロ゚)/(゚ロ゚)/(゚ロ゚)/(゚ロ゚)/オォー

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『皇妃エリザベートとハプスブルク家』 [読書コーナー]

2000円の価値ありますね。
カラー写真いっぱい。
エリザベートの写真もたくさんある。
本当に、驚異のウエスト50センチだったんだ。



エリザベートの舞台は数回観ていて、
歴史も知っているはずなのに、知らなかった事実も多いのね。
(それが「真実」かどうかは別。
あくまで、「歴史として語られている事実」
「誰かが策略してるかもしれないけど歴史とされていること」。)

マリー・ヴェッツェラも本当にいたんだ。
本当に、マイヤリンクで二人死んだのね。
エリザベートの孫(ルドルフの子ども)は、わりと最近まで生きていたんだ。

エリザベートのことは、文章量は多くないけど、
ハプスブルク家のたくさんの人のことが書かれていて、
エリザベートはこういう環境のもとに生きていたのねと、実感できる。
写真だけでも価値あり。
読むと、もっとうなずける。


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チョコレートコスモス [読書コーナー]

恩田陸『チョコレートコスモス』2006年、毎日新聞社。

『ガラスの仮面』小説版と聞いていたので、わくわくしながら読んだ。
読むと、思っていたより数倍奥が深い…。
恩田さんには、演劇経験があるの?



最後まで読み終わりたくなくて、
そして、1文1文、考えさせられるので、 数日かけて読み終わる。
1文読んで、自分の中で三次元での動きを想像する。


今まで、自分のことをわかってくれる人に出会ったことがなかった。
今つきあっている彼が、一番近い位置にいた。
それでも、彼は完全ではない。

恩田陸を通しての響子と飛鳥

今の私の、言葉にならない悲鳴を表現している人がいる。
この人に会いたい。
そのむこうに何が見えるの?

数日前、ジーザスの観劇記で、
渦の中になにがあるのか。そう書いた。
なんで同じことを考えているの?
あなたは、誰なの?
どっちが影なの?

こういう計りしれない何かを表現する力。
それを頭の中に浮かべる人は数人いる。
でも、それをマンガや小説の中で表現できる人は、まさしく天才。

舞は天才ではないけど、影にはなれる。
その影が、実像を超える日はくるのか。

この本を読んで、涙した自分。 きっと1年前に読んでいたら泣いていない。
今だからこそ、泣ける。


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日経BPよりムック「教えて!ミュージカル」発売 [読書コーナー]

最近、ミュージカルスターの雑誌が増えていますよね。
作品中心の雑誌やムックは、今までも多かった。

そんななか、日経BPムック「教えて!ミュージカル」は
2007年後半活躍する若手中心としたミュージカルスター30人の
書き下ろし記事、撮りおろし写真、満載。
表紙はミュージカル界のプリンス、井上芳雄!!

リラックスした取材空間で、素の姿をとらえた写真。
書店でご贔屓スターの写真を見ると、今までにない、やわらかい雰囲気
そのスターさん持ち前のまなざしに、キュンとくること間違いなし。
インタビュー記事では、ミュージカルについて語るほか、
オフでの意外な素顔も知ることができます。

だれか一人、ご贔屓が出てるから買ったという人も
ほかのページもじっくり読んでしまう。
役者さんの舞台にかける熱い思い、充実した文章。

2007年後半のミュージカルが観たくなる。
さらに、ミュージカルを好きになるはず。



書店の映画、エンターテイメントコーナーに置いてあります。
あなたも本屋で、手に取ってみてくださいね。


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『ジーザス・クライスト=スーパースター』をより深く知るための2冊 [読書コーナー]

劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター」の
初日、もうすぐだ。 
舞のとっているチケットは7月なので、まだまだ先かと思っていた。
6月のチケットほしい…。

どんなミュージカルも、事前の予習は必要ないというのが自論。
でも、もしジーザス観劇1度だけしか観ない人は
ぜひ、この2冊を読んでから、劇場にいってください。

絵画「最後の晩餐」が最近注目をあび、
ユダについて知っている人は多いでしょうね。
四季の舞台では、カヤパや、ピラトなど、なじみのない人たちが
重要人物として出てくるので、
それぞれの関係だけでも知っていたほうがいい。

阿刀田高著 『新約聖書を知っていますか』 新潮文庫、1996年。

 

三浦綾子著 『新約聖書入門』 光文社、1984年。

 

 

読んだことがある人も多いのではないでしょうか。
この本でなくても、著者は有名ですよね。
『新約聖書を知っていますか』を昨日、読み返していたら
ジーザスへの鞭の回数、どうしてあの回数なのかの
説明できることが書いてあった。
これが鞭の回数ですよと書いてあるわけではないんだけど、
舞流に解釈すると、つじつまがあいます。
もしかして、最初にユダがもだえる回数も同じ??
観て確かめます。

2冊に共通しているところ
・読みやすい
・聖書を理解しているからこそ、的確な文章

舞は、信仰ではなく、知識、文化として
キリスト教をとらえています。
ジーザス観劇前までに読めなかった人も
観劇後に読んでみてください。
海外のいろんな舞台や映画は、キリスト教の影響を受けていますものね。

↓だいぶ前に書いて、てにをは、直していない過去の観劇記
ネタバレになるので、観劇後読んでくださいね。
http://www.geocities.jp/amuneris998/siki.nikki.2001.html#yanasestar


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