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2009年6月読書記録 by読書メーター [読書コーナー]

6月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6153ページ

英雄の書 上英雄の書 上
世界観がとっても好き。「物語を紡ぐ者」やそれに関わる人は、かなりつらい境遇になってしまう。私も、その人たちに含まれちゃうなー。というか、これを書いている宮部さん自身が一番、それにあてはまっちゃうわけで、こんな怖い設定をよく考えるものだ。続きがきになり、猛スピードで読む。下巻は図書館リクエスト中。いつくるんだろう。
読了日:06月29日 著者:宮部 みゆき
夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫)夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫)
再読。稲沢の正体を知っていて読むと、また違って見える。稲沢は、『スカイ・クロラ』アニメのカンナミのイメージがあった。そう思っていたから280ページで「稲沢のトレィには、ミートパイの皿ものっていた」で、まさしくそう!とうれしくなる。それとも、単に森博嗣氏はミートパイ好きなの?(笑)私は演じたり、役になりきるのは好きだけど「かぶる」のは、また別な気がするな。
読了日:06月28日 著者:森 博嗣
天使のナイフ (講談社文庫 や 61-1)天使のナイフ (講談社文庫 や 61-1)
ものすごい力作。途中で、話がふくらみすぎて、すべて解決するのか心配になった。だけど、その心配も必要なく、すべての謎と人間関係が、ぴったりおさまった。文章構成が並はずれて高いことに加え、テーマがあること、登場人物が映像として、自分の頭の中に浮かんでくることがすごい。でも、解決のためとはいえ、知らなくてもいい過去の蒸し返すのは、ちょっと複雑な気持ちに。しかし、高野和明氏の解説が奥深いため、作品の高度さに自分の気持ちが戻ってこれた。
読了日:06月27日 著者:薬丸 岳
月は幽咽のデバイス (講談社文庫)月は幽咽のデバイス (講談社文庫)
再読。 「ただ一つ、 後悔することがあるとすれば、 他人を許容しようと思ったこと。 他人を信じたこと。 他人を愛したことが・・・。 後悔? しているだろうか。 わからない。 後悔って、何のためにするものなのか?  そもそも、それがわからない。」 林さんに会うために、白いワンピースに着替える紅子は素敵。
読了日:06月23日 著者:森 博嗣
f植物園の巣穴f植物園の巣穴
絵本で読んだらおもしろいような、それともやっぱり梨木さん独特の文章で読むことが一番かな?大きな驚きはないが、世界観がほんわかしていて、癒される。ほんわかしすぎていて、少し物足りない。
読了日:06月21日 著者:梨木 香歩
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)
誰かが死ぬミステリーではないけど、最後まで読むと、しっかりミステリーになっていた。ええ?そんなに前から知ってたの?「薄汚いテレビ(だけど画質だけは、ハイパーきれい)」。本当に、お久しぶりだったんだ。ぬおおおお、そうだと知っていたら、彼女の出現にハラハラしなくてもよかったじゃないか。そのびっくり仕掛けとは別に、作家としての辻村さんの悲鳴を聞いた。文庫本らしき本に遺書のようなものが発見されたところ。「書いていくって何だろう。小説にできることって、何だろう」
読了日:06月20日 著者:辻村 深月
スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)
これからミステリーの話は出てくるのか?なんだか、このままミステリー部分なさそう。
読了日:06月20日 著者:辻村 深月
あやつられ文楽鑑賞あやつられ文楽鑑賞
三味線や太夫へのインタビューは、おもしろかった。文楽特有の決まりごと、決まっていないことなど。作品解説は、もっと少なくてもよかったんじゃないかな。近松門左衛門を「もんもん」って呼んでいていいのか?(笑)
読了日:06月19日 著者:三浦 しをん
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
由紀と敦子の考えることに、いらだつ。気持ち悪い。いろんな人が、からまっていく設定はおもしろいにしても、そういえばよくある感じ。
読了日:06月18日 著者:湊 かなえ
神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)
好きな話ではないが、お兄ちゃんと加古沢がたどりつく結論を知りたくて読んで見る。全体の構想、「神が世界をシュミレーションしている」という考えには、うなずける。地球または太陽系の外で、この世界を見つめている存在がいて、不思議な力で操っているということ。だって、この世の中、おかしなことだらけなんだもん。それはUFOとはまた違って、人の心を変えることが難しいとかそういうこと。さて、そういう設定であるとして、なぜ、そうなのか、自分ならどう生きればいいのか。ここまで考えると、うむ、こういう結論になるのかな。
読了日:06月16日 著者:山本 弘
神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)
『詩羽のいる街』があまりにも素敵な話だったので同じ作者の本を読んでみる。こういう系も、たまに読むけど、私にはだめだったな。なぜなら、私はUFOや超常現象をまったく信じていないから。
読了日:06月16日 著者:山本 弘
凍りのくじら (講談社ノベルス)凍りのくじら (講談社ノベルス)
ミステリ部分が少なくて残念。『ぼくのメジャースプーン』つながりのところで、おお!これはとリンクにうれしくなっただけかも。自分自身「少し不在」で、ダメな男につきまとわれた経験があると、つらすぎる。「人間の脈絡のなさを舐めない方がいい。」
読了日:06月14日 著者:辻村 深月
私とは何か さて死んだのは誰なのか私とは何か さて死んだのは誰なのか
「核戦争で地球は粉々、人類は滅亡、であるとして、その事態をそうとして認識している何者かの意識を想定したその刹那、私は地上の「私」を超える。超えて宇宙大に爆散する、その一瞬を私ははっきりと自覚できる。それは「意識」だ。誰でもなく、無くなることもできず、在り続ける普遍的な「意識」だ。(中略)したがって、人類がひとり残らず居なくなっても、意識はなくならないだろう。意識は、生々流転する万物をそこに浮かべて、永遠に在り続けるだろう」
読了日:06月13日 著者:池田 晶子
数字のモノサシ数字のモノサシ
数字の持つ価値観の絵本。絵なくして、この本は成り立たない。「10億」で人工衛星に、ガッと当たってしまうところ。いろんな国の税負担率で、ドイツにはビールのジョッキが出てくるところなど、ちょっとしたイラストで、くすっと笑ってしまう。「ゴリ押し力」 bauバウアー「24」も出てくる(笑)文章だけで読んだら、ものすごくかたい文章になりそうだけど、絵を入れることで、おもしろくなるし、わかりやすい。これを読めば、巷に氾濫している数字をおもしろく読みとれそうだ。
読了日:06月12日 著者:寄藤 文平
QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)
物語の最初から、蘊蓄にどっぷりひたれる。ただ、QEDシリーズを発行順に読まないとわからないところがあるかも。えらい人以外は「人」ではないこと。言霊信仰。これが前提。竹取物語と、七夕の笹や竹が好きだった。この話を読むまでは。QEDシリーズは、知らなくていいことをつきつけられる。196ページの奈々の言葉「じゃあ、どうしてそんなことを今まで知らなかったのだろうか」
読了日:06月12日 著者:高田 崇史
野菜畑で見る夢は野菜畑で見る夢は
雑誌「日経ヘルス」に連載されていた短編。少しずつ、つながっていて、彼らの話を長く堪能できる。お決まりの言葉になってしまうが、感想はこれしかない。出てくる料理を食べたくなる。恋愛のドキドキ感が、もっとあればいいのにーー。
読了日:06月10日 著者:小手鞠 るい
詩羽のいる街詩羽のいる街
作品として完璧。詩羽と会う話だけじゃなくて、詩羽探しをしていたら、あの人が出てきたりして、凝っている。作中に出てきた本を、参考資料として掲載しているところもいい。 「正しい論理」かあ。幸田露伴の引用にてわかったけど、これを人生での出来事におきかえるとどうなるのか、わからない。正しい論理がどういうことかわかるために、もっと詩羽の話を読みたい。今後、ポトフを見ると、恐怖を思い出すかも。
読了日:06月09日 著者:山本 弘
少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)
北山猛邦氏の本、3冊目。映像化したら、気持ち悪いだろうな。世界観がまたもや独特。そのために、殺したなんて。この話を、紙媒体で読んでいる自分がとても不思議。犯人は、もしや、あの人?と考えたが、真相を知り、びっくり。女の子が、森の終わりを触ってしまったのも、いろんな不思議が、あの理由ということで解決されるのだが、それにしても、そこまでするのか。もし、あれがない世界ならば。きちんと解決されるので、個人的に、嫌いではない。
読了日:06月08日 著者:北山 猛邦
岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 05月号 [雑誌]岩村圭南 英語スキルアップ道場 2009年 05月号 [雑誌]
「英語5分間トレーニング」とあわせて勉強中。5月は時間がなかったので、深く勉強しきれていない。6月も引き続き、復習も含め勉強します。英語の勉強、楽しい!
読了日:06月06日 著者:
NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 5 (NHK CD)NHKラジオ英語5分間トレーニング 2009 5 (NHK CD)
ストーミングを使って、1週間遅れで勉強中。最後の週の単語が少し難しくて、へこたれそうになるが、6月号をみると、難しい単語が減ってほっとしている。4月号の復習もしつつ、継続して勉強していきます。
読了日:06月06日 著者:
黄金の王白銀の王黄金の王白銀の王
この世界観にあまりにものめりこんで、 一字一句読みつくしたかったからじっくりと読む。ありそうで、なかった話。殺し合いばかりして、その先に何があるのか。自分の血筋の存続を望む人たち。先を考えず、とりあえず、違う血筋を倒す。その繰り返しの記録の中で、男女が生きていく。うまくいきそうになった融合も、犠牲を伴うもので、つらい。殺し、殺され、二人の頭領が、常に悩みぬいたすえに見える世界は。今年読んだ本、感動ベスト5候補作。
読了日:06月06日 著者:沢村 凛

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