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2009年8月7日 来日『RENT』 初日 [ミュージカル]

2009年8月7日 来日『RENT』 初日 赤坂ACTシアター 1階M列37番

マーク・・・アンソニー・ラップ
ロジャー・・・アダム・スミス

ごめんなさい。プログラム買っていません。
出待ちのところで、キャストからサインをもらっているところをみて、
このためにプログラム買うべきだったかと後悔。
開演前に、ゆったりして劇場へいかないと、
休憩中、終演後はグッズ売り場、混みすぎ。
(プログラムは別に売っているところあったかも)

RENTのTシャツきている人が数名、ちらほら。
今回のデザインじゃなくて、前のデザインですね。
RENTのTシャツ着ても、恥ずかしくないテンションでしたよ。

映画から、RENTの世界に入ったので、舞台版は、疎い。
なので、間違いがあったら、訂正書き込みお願い。

<ネタばれあり>
Contactの場面。
前に厚生年金で見たより、過激じゃなかった。
エンジェルとその周辺にあたる照明は、うすい緑。
前は、赤だった?
それを観てびっくりしたのが、前に印象深かったのかもしれない。

順番ばらばらに、感想を書いていきます。
まず、ベースとドラムの音が体に、ズンと落ちてきた。
何回も何回もRENTのCD聞いてるけど、
そうか、舞台だと、こんなにベースの音が体に響くのか。

Seasons of Loveの女性ソロパート、まじで、しびれる。
同じ人が、2幕後半
みんなが一列になって、I'll cover with youのリプライズを歌う時も
この女性ソロの人が歌うのだが、
女性ソロの左が、1名分空白になっている。
ソロを歌う前に、その空白部分に向かって、
「いないけど、いるのよ、でもいないのよ」と声には出さないけど
はなしかけている様子が、遠くからも、すごく伝わってきた。

全体として、どこからその声量が出てるんですか?と聞きたくなる。
もう、体からして違う。
アメリカ人は、もともと声量あるの?

映画ファンとして、舞台を観ると、あれ?と感じるキャストが、今回はいない。
映画の雰囲気に近いかも。
ミミ、出てきた瞬間に、ちょっと映画と違うかなと感じたけど、
Out tonightでの、階段を使った振りに安定感があって、ほっとする。

アダムとアンソニーも、ほぼ映画のまま。
アダムは、特徴的な声で、くせもあるから、
くせが強く出している演出に変えているとかだったら
どうしようかと思ってたけど、ストレートに表現。

Goodbye loveの後半、マークとロジャーがぶつかりあうところで
ロジャーのマイクが故障するハプニング。
ロジャーが、オケの方のアンプをチェックしたりしてもだめで、
アンサンブルがハンドマイクをスムーズに持ってきた。
これ以降、退場までハンドマイクで歌い続ける。
若干、アダムは動揺したみたいだけど、
それを見つめているアンソニーがすごく冷静で顔色ひとつ変えてなかった。
こういうアクシデントは、よくあるのかもしれない。
でも、アンソニーは、そんなことなかったように普通に演技。

アダム・パスカルのロジャーには、アンソニー・ラップのマークがいるべき。
この二人は、半端なくすごい。
すごいなんて、いまさら言うべきでもないんだけど、
生の舞台を観れるなんて、なんて幸せなことなんだ。

かなり個人的なことになるんだけど、
少し前に、SFの小説を読んでいて、パラレルワールドが出てきたの。
時間をいったりきたりしていて、パラレルワールドができる。
今、この地球で私が見たり聞いたりしている世界と似ているんだけど
違うパラレルワールドがあるかもしれない。
そっちの違うほうの世界に、『RENT』がなかったとしたら。
私は、うまれてきてよかったと思えることが少ない。
たくさんの舞台を観て、感動するけど、舞台は非日常世界。
日常に戻れば、つらい現実が待っている。

でも、『RENT』は、私が生きる世界に存在していて、
RENTのことを非日常だなんて思えない。
日常の苦しみ、悲しみを訴えている作品。
毎日がつらくったって、『RENT』があるから、それでいいじゃないか。
と今日になって、感じた。
『RENT』が存在する、この地球にうまれてよかった!!


ミミが歌うgoodbye love。
退場してしまったロジャーの方を向いて、気持ちもロジャーに向けて
歌っている姿が、きれい。
RENTの歌は、もちろんすばらしい。
それをパーフェクトに歌っているけど、ただ歌っているだけではない。
きちんと感情を込めているし、対象を明確にしている。
もし、英語がわからなかったとしても、
その心の叫びは、伝わりそうな、そんな舞台だった。

っていうか、ロジャーは、グローリーを求めすぎだわ。
1幕の最初から、ずっとひきこもりのように、ロジャーは舞台中央に座っている。
こうやって、ロジャーが座り続けるにも何か意味があるんだろうな。

2幕、Without You。
これは、いつもCD聞いていると、きれいだけど、やや単調だなって。
でも、舞台では、そうか。
the boys run のところで、横に寝ているエンジェルを見つめる。
うお、いつのまにエンジェルは、
お正月のパーティスタイルから病気の寝巻になってるんだ。
舞台にいながら、衣裳や、立場、環境を変えていくよね。

Today 4 U のときのエンジェル、かわいい。
エンジェルが、しっくりくるのも、ポイント高い。
そのエンジェルが、ベットで苦しんでいる。
本当にエイズになって、死ぬ間際は、どれだけ苦しいのだろう。

楽しいばかりじゃなくて、重いテーマがいくつもある。
病気で苦しむ姿を、ステージに出すし、
エンジェルの最期、take meと叫ぶところも、私にとってはリアルだ。
白いシーツを体にまとい、静かに退場するエンジェルは、とてもきれい。
「私もエンジェルみたいになりたかった」

今日は、立ち見も出てた。
何回も観たい。後ろの方の席でも、これを聞けるならいいなー

手拍子をするタイミング、ぴったり。
次にこうなってああなって、って知ってるから、盛り上がっても
切り替わるところでは、ぴたっと手拍子が止まる。
La Vie Bohemeの最初マークが、長くのばして歌うところで
いつもより長くLa Vie (ここが長い)    Bohemeと歌っていて、
お、いつもより長いじゃないかと客席一同が感じて、
ヒューーーと拍手が大きくなったりすると、幸せ。

この初日を観たら、
何回分にもカウントできるほどの感動。
やっぱり、いいものは、いい。

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