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2009年11月1日『レ・ミゼラブル』 終演後のアフタートークを中心に [ミュージカル]

2009年11月1日17時
帝国劇場『レ・ミゼラブル』 2階J列14番

橋本 岡 知念 山崎 神田 泉見 安崎 阿知波 原田
(松原さん急病のため、原田くん代役)

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終演後のトークショーの様子を、どーーっと書いていきます。

一番最後のカーテンコールで、一人ダッシュで舞台中央まで行き
両手をあげて、まだまだこれからだぞという、一人謎の行動を取る橋本さん。
死に顔のままのバルジャンがダッシュすると、怖いですww

・司会兼ツッコミ役 岡様
・ヒトリ、ノリツッコミ さとしさん
・しっかり屋さん 沙也加ちゃん
・マイペース いずみん

豪華4名のトークショー。

岡:何時までやるんでしょうね。
さ:もーー。しゃべくりますよーー。ああ、あかん、かつぜつわるい。

コテコテの関西弁の白髪バルジャン。

岡:おしゃべりバルジャンですもんね。
さ:2007年、初めてバルジャンやった、その最初の日ですよ。
  コゼットのもとへ「何があった!!」とかけよるシーンですわ。
  あの、門があいてたんやねん。
  なんで、門があいてるんかって。
  すごいあせってしまって、もう胸ざわざわですやん。
  みなさん、ミスしたとき、胸ざわざわしいへんですか?
  ていうか、門あいてるって、どんだけセキュリティ低いかっていう話ですねん。
  もう、門、しめにいかへんとって、門をしめにいったら
  歌詞が、飛んでしもうたん。
  「何もきかなーーいで。」とか歌うところで、
  とにかく逃げなきゃって、
  「コゼット、逃げるぞ。とにかく逃げるんだ」と必死にしゃべりましたん。

岡:歌わないで、しゃべっちゃんですよね(笑)
さ:そう。歌わない(笑)
岡:だんまりバルジャンっていうのは?
さ:初日にミスしてしもうたから、2日目こそは完璧にって意気込んでたんやけど
  今さんのジャベールとで、「対決」の場面で、歌詞が飛んでしもうたん。
  すごいあせってしもうて、歌わないとあかんのに、
  何も声が出ないで、無言(笑)
  今さんも、どうしてよいものか、二人でファイティングポーズ取るだけでしたん。
  岡さんは、ミスすることないですか?
岡:(ものすごく自信満々に)今年は、まだ2回です。
さ:歌詞作る派?
岡:作りますね。1回は、母音が同じだったから、あんまりばれてないかも。
  でも、間違えたときは、最後の長音をいつもより力を込めて伸ばしたりしてます。
  うなずきバルジャンもありましたよね。
さ:そうやねん。
  市長として、工場に出てくる場面、出だしが難しいんですよ。
  民衆たちの後ろから、かきわけて出てきて
  それでも、指揮者が見えにくい。
  なので、塩田さんに、目立つように指揮棒を振るようにお願いしたんです。
  そうしたら、塩田さんが、いつも以上に大きく、さあ!ここ!って
  指揮してくれたら、力強くうなずいちゃったんです。
  うなずかないで、そこから歌いださないといけないのに(笑)

岡:ほかに新しいバルジャンのタイプはないの?(笑)
さ:ああ、今年から、パンが本物になったじゃないですか。
  あの司教さまの場面と、後半のベガーズたちにパンを配るとき。
岡:そうなんですよー。パン屋さんが、売り物ではないんですけど
  この公演用に焼いているんです。
さ:司教さまの場面は、めちゃくちゃ、おなかすいてる設定やないですか。
  だから、最初、ばくばく食べちゃったんです。
  でも、ワインは・・・
岡:ワイングラスには、何もそそがれてない(笑) エアワインw
さ:そう。なので、フランスパンを食べて、何も飲めず
  口の中、カスカスになってしもうて
  そんな中「銀の食器だ、これはたかーーい」って(笑)
  ぱふぱふバルジャンですね。

岡:みなさんもミスしないですか?
沙:私は、門の前で、動かないといけないときに、
  両足の紐がからまって、ああ、編み上げブーツなんです。
  で、「一人、二人三脚」みたいになっちゃって
  顔は冷静なまま、足を、フンって、ふりきって、紐をほどきました。

さ:ミスると、胸ざわざわ、しいへん?
沙:ちょっと・・・それは、ないですね。
  逆に冷静に、自分がんばれって思っちゃいます。

岡:私もそうですね。ミスすると、冷静になる。
  洋平は、ミスする?
泉:いつもミスります。歌詞は、一度も間違えたことありません!
岡:沙也加ちゃんは、コゼット今年はじめてだけどマリウスとして
  ほかのコゼットと違うところありますか?
泉:名古屋で初めて組んだ時、練習せず、本番でいきなり組んだんです。
  ヴァンパイアなどで、あまり練習できず、場当たりだけやったんですけど
  カーテンコールの立ち位置を練習してなくて、とまどっていたら
  神田さんに「左!左!」とか、教えてもらいましたよ。

さ:おれも、今日、出トチリしそうになったのを
  沙也加ちゃんに、助けてもろうた。
  ベガーズにパンを配る場面で、さあ出るぞと意気込んでたら
  思いっきり、沙也加ちゃんに、「まだです!」で止められたん。
  間違えたことにも胸ざわざわで、止められたことで、ドキドキでしたねん。
  あと、盆が、やっぱり難しい。
岡:そうですよね!
  今日、自殺の後、ごろごろころがって、舞台の真後ろに、ころがらないといけないのに
  思いっきり端っこで、あやうく装置に当たりそうに。
(これは、2階席から、よく見えたww)

泉:最初の方、仮出獄で宿屋や、働き場を点々とするバルジャンの場面。
  あそこの民衆で出てるのですが、
  位置につくとき、前が、まっくらなんです。
  だから、集団で、真正面にいないといけない時に、真後ろにいたりとか。


沙:プリュメ通りの場面で、門が出ないことがあって
  門を目標として、舞台の前後を動いているので、
  あれ、これで合ってるのかなって、さぐりながら動いたこともあります。
  門が後から出てきて、きちんと門の中側に入れられてる?って
  一瞬のうちに確認したりも。

岡:あの、こんなこと聞いてもいいのかわからないんですけど・・・。
  名古屋公演で、沙也加のお母さんの松田聖子さんが来てたじゃないですか。
  カーテンコールで、まっさきに立ったのを見て、
  「あ!松田聖子がきてる」なんて思ったんですけど。 
  ああ、聖子さん。
沙:いいですよーー。松田聖子で。(本当にさわやかな笑い)
岡:えっと、聖子ちゃん、何か言ってましたか?
沙:もう、泣いて目が真っ赤でした。
  舞台を観て泣くような人ではないので、驚いたのと同時にうれしかったです。
  私は、レミゼのファンだったんです。
  そのあこがれの舞台に立てて、母が感激してくれているのが、うれしかった。

さ:おれのことは、何か言ってた?
沙:さとしさんの日では、なかったですーー
さ:じゃあ、今度、おれの日にきてほしい。
岡:私たち、聖子ちゃん世代ですからね(笑)

沙:毎日舞台に立てることが、本当に幸せです。
  着到番をひっくりかえす瞬間や
  カンパニーのみなさんと一緒にいられる時間のすべてが好き。
  毎日、今日が最後かもしれないという気持ちで舞台に立っています。
  本当にファンだったんです。
  だから、ちょっと嘘のような感じも。
  実は、ドッキリでしたーー、って明日から舞台に出れなくても
  それでもいい。
  とにかく、今日が最後だと思って舞台にのぞんでいます。

岡:どんなコゼット像を思い描いていますか?

沙:コゼットという、今までできている部分はもちろんしっかりやりつつ
  やはり、誰からも愛される存在でいるように心がけています。
岡:地毛のコゼットって、初めて見ました。
沙:ジョンが、地毛のままでOKっていってくれたんです。

岡:時間がたってきたので、そろそろ締めを。
  さとしさん、これからの意気込みを。

さ:レ・ミゼラブルは、毎日の舞台が、新鮮ですねん。
  毎日新しい発見がある。
  歌だけのミュージカルだけど、ストレートプレイのような
  心に残るセリフも多い。
  毎回、何かをお客さまに伝えようと、取り組んでいます。

岡:えーー、ということで、
  今日は、夜に雨がふると予想されていましたね。
  明日からは、急に寒くなるそうで・・・(なぜか、しんみりモード)

  みなさんは、いいですよね!!マスクつけられて!!!
  私たちマスクつけられません。
さ:ツバとか、もわあーーって、いっぱい出してますやん。
泉:なんですか、その、もわあーって。
さ:鼻息とか?(笑)
岡:そんな中、みなさんも健康に気をつけてください。
  みなさんが、こないと舞台上演できませんからぁぁ。

では、ありがとうございましたーーーー

(話の順番は、違うかも。さとしさんの関西弁は、うまく再現できませぬ)

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ということで、ここから、舞台の感想なのですがw 手短に。

2009年、マイ初日でした。
さとしバルジャンは、初めて。
『ジェーン・エア』以前と以降で、さとしさんの歌がうまくなっているかは不明。
まあ、声量は、某Y氏と比べてしまうと、つらい。
でも、動きは、大きい。
動きの大きさも、某Y氏と比べてしまうのは、いかんな、私。
感情をこめて、きっちり歌っていて、時間がたつのがあっという間。

最後まで、24653というジャベールに対して
顔を横に振る動きが好き。
馬車が暴走して、その下敷きになった人を助ける直前に
ぎゅっと手をにぎるところ。
ファンテに死に際に、手を包むところ。
うおおおお。私も包まれたい。下敷きになるか?と。

ああ、24653ってロゴが中央に入っているだけのTシャツ売ってた。
あれ、どうしろと??ww

岡様は、安定感ありまくり。
原田くんの美声に、酔いしれ、
いずみんは、本当に私より年上かと疑い
テナコンビの場を崩さない程度のお遊びに、ほほえむ。


アンサンブルが、あれ?こんなひとりひとりキャラ設定あったっけ?ってくらい個性的。
ファンテをいじめる工場の女たち。
この人は、ファンテをどう思ってる。
どれぐらい距離感を置いているっていうのが、伝わってくる。

男性たちも、ひとつのフレーズにこめる思いが人それぞれ違って、
それが、うまーーく、一つの舞台になっている。
舞台の枠から、はみ出さず、かといって、小さくなりすぎず
レミゼって、やっぱりすごいと実感。

ガブローシュの、あの歌は、変だが、泣ける。いろんな意味で泣ける。
「すばしっこいやつがいい、おれが!」って言った瞬間から涙腺崩壊なのだが
あの歌で、持ち直し、やっぱりきれいな最後で泣ける。
レミゼ大好きだーーーーーーー!!!
ここまで読んでくれて、ありがとーーーーーーーーー!!!
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2009年9月27日『ブラッド・ブラザーズ』千秋楽 [ミュージカル]

2009年9月27日『ブラッド・ブラザーズ』千秋楽
シアタークリエ 8列5番

脚本・音楽・歌詞: ウィリー・ラッセル
演出: グレン・ウォルフォード

ミッキー 藤岡正明
エディ 田代万里生
リンダ 鈴木亜美
ミセス・ジョンソン TSUKASA
ミセス・ライオンズ 久世星佳
ナレーター 下村尊則
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千秋楽にして、初ブラッドブラザーズでした。
クリエ価格でリピートは難しい。
武田・岡田コンビも魅力的だが、やっぱり藤岡くんが好きなので
最初に観るなら藤岡くんで、と決めていた。

制作発表の様子を、久世さんからみでスカイステージのOGナビで流れた。
うーーーん、それほど激しく歌うミュージカルではないのかな?

双子が、離れて別々の家庭で暮らす。
7才のエディとミッキー、かわいい!!
っていうか、こういう、ガキンチョいるねーー。
「ゲームで死んでも、指をクロスして10秒たてば、いきかえるーー」
とかいうのやってたわ。
千秋楽だから、ほかの観客は初観劇ではないだろうが、
子ども時代のやりとりに、客席から、すごい笑いが出る。
ビンタしたとこはアドリブかな。
最後だから、アクションも白熱したのかも。

本当の母、貧しい家庭で育ったミッキーは、エディにあこがれる。
にせものの母、裕福な家庭で育ったエディは、ミッキーにあこがれる。
あんなふうになりたい。マイフレンド。

ふたりの母につきまとう影のような役、下村さん。
これまた、とっても存在感がある。
下村さんが出るたびに、母じゃなくても、どきっとする。
下村さんの美声と誰にもマネできない重みのある演技。
かっこいい!!そして、やはりこういう役似合う。

ふたりの母親も、それぞれの立場で生きていくための選択をしていく。
どうしても子どもがほしい、ほしくてたまらないというのもつらい。

「マイフレンド」「長い日曜日」など、きれいな歌はあるけど
ダイナミックな歌はない。
そもそも登場人物が少ない。
全員で高らかに歌う曲はないし、
ヒロインのリンダのソロもない。
なんか、歌が少なくて残念とは思うものの
子ども時代、大人時代の演技を繊細に見せてくれる。

身近な存在にように感じてくる。
誰にでもあてはまり、誰にでもなりうる幸せと不幸。
複雑な環境にありながら、こういう感情を持つ人はいる。

観ている間、一瞬も気持ちがそれることなく舞台に向き合っていられる。
次々と起こる災難を、見つめ続ける。
派手さはないけど、人間が持つ感情の深さが、観終わった後に、ずしんと響く。

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2009年9月1日 『ジェーン・エア』プレビュー  [ミュージカル]

2009年9月1日 『ジェーン・エア』プレビュー 
日生劇場 1階E列4番
http://je-musical.com/

原作/シャーロット・ブロンテ
脚本・演出・作詞/ジョン・ケアード
作曲・作詞/ポール・ゴートン


ジェーン・エア 松たか子
ロチェスター 橋本さとし

ブランチ・イングラム 幸田浩子
フェニファックス夫人 寿ひずる
スチャナード他 旺なつき
リード夫人他 伊東弘美
ジェーンの母他 山崎直子
シンジュン他 小西遼生
メイソン 福井貴一
ブロクハースト他 壌晴彦

子役 ジェーン(10才) 佐藤瑠花
アデール 加藤ゆらら
ジョン・ソード 教会の従者 大鹿礼生

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原作を書いたシャーロット・ブロンテは、
『嵐が丘』で有名なエミリー・ブロンテの姉。
『ジェーン・エア』と『嵐が丘』は、
女性が、ものすごい大きな力で、自分の進む道を歩んでいくという点で似てる。
今回、舞台を観て、初めて『ジェーン・エア』の内容を知ったが、
有名な『嵐が丘』よりも、『ジェーン・エア』の方が共感しやすい。
それは、日本初演に向けて、演出や音楽を再構築したからなのか。
または、私自信が抱えている問題と似ているからかもしれない。

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姉妹が書いた作品、両方に主演した、松たか子。
2002年に観た『嵐が丘』の感想。

『嵐が丘』 2002年1月11日 新橋演舞場
原作/エミリー・ブロンテ 
脚本・演出/岩松了

キャサリン 松たか子 ヒースクリフ 岡本健一 
エドガー 鈴木一真 イザベラ 細川直美 
ジョーゼフ 斎藤晴彦 ネリ・ディーン 梅沢昌代 ヒンドリー 山本亨

○岩松さん演出『嵐が丘』
今回の『嵐が丘』は賛否両論ある作品かもしれない。
私は感動したけど、冷静に考えてみると、もう少し演出の工夫してほしかった。
30分と20分の2回休憩時間を入れて、3時間40分の大作。
幕間をしっかり取っているのだから、
舞台をもっとスムーズに進行してほしかった。
暗転が多くて、その間ふっと気が抜けてしまう。
新橋演舞場は花道があるのだから、
舞台装置転換の暗転中も花道で舞台を進行してほしかった。


○キャサリンとヒースクリフの魂の共鳴
キャサリン役の松さんは、
子供時代から大人へ成長した姿をうまく表現していた。
気性の荒さをうまく表現していた。
しかし、結局ヒースクリフをどれだけ愛していたのかわからなかった。
ヒースクリフ役の岡本さんも
暗い役柄をとらえ好演していたが、じめじめしすぎていた。
子供時代も単なる友達、兄弟愛のような感じを受けた。

魂の共鳴は最後の場面で表されていた。
最後、夢のような場面で、
キャサリンの棺おけから、子供のころのキャサリンが登場。
子供のヒースクリフと抱き合う。
結局子供同士の時でなければ二人は幸せじゃなかったのかな。
大人になっても生きているときに、
二人が幸せだったらよかったのに・・・

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『嵐が丘』のときは、松さん「ひとりだけ」のオーラが強すぎた。
持って生れたオーラが強すぎる。
前へ前へと向かう力は、大きかったけれど、
ほかの人とのかけあいが不十分で、観ていて、疲れる舞台だった。


細かいことは、まだ開幕したばかりなので控えるが
今回の『ジェーン・エア』では、
松さんのオーラはそのままに、他の共演者の色も強く出ていて、
すんなり落ち着いていた。

主に、ジェーン・エアとロチェスターの場面が多くて、
これをストレートで見たら、ものすごく疲れるだろう。
しかし、渾身の演技や歌、
暗転なく、なめらかに進む工夫された演出を観ていると、
時間がたつのを忘れてしまう。

墓地、ジェーンの部屋、庭、ロチェスターの寝室、街並み
さまざまに舞台展開していく。
椅子やテーブル、ベットの出し入れは、
すべて役者やスタッフが、人の手で行っている。
盆は使わず、でも、一回り歩いてきた演技を、自分たちが歩いて表現する。
あえて盆を使わなくて、いつの間にか次のシーンのセッティングがされていく。
ジェーンは、ほとんど、出ずっぱり。
着替える時も、召使いが服を持ってきて、着替える芝居をする。
それらが、段どりっぽくなく、
「着替え手伝ってくれて、ありがとうね」と召使いに話しかけるように
生活している姿を隠さず、舞台に出していく。

SP席という舞台上の客席もある。
上手、下手に各35人ぐらいずつ。
舞台の上に、ライオンキングのプライドロックの高さ半分ぐらいのものが
そびえたっていて、その上に座る。
大きな船のような形。
少し上なので、キャストとものすごく距離が近いわけじゃないけど
斜めに舞台を使っているシーンが多かったので、
普通の客席に見えない表情が見えるだろう。
SP席という存在もあって、いろんな方向から隠さず表現している。

子ども時代のジェーンから始まる。
10才のジェーンを見つめる大人のジェーン。
対角線の位置に立ち、なんとも自然に動く。
子ども時代のジェーンを踏まえて、大人になっていく。
その過程が、丁寧に描かれている。

ジェーンとロチェスターの関係が、とてもすてきだった。
ロチェスターが、ジェーンを守るように抱きしめているチラシが印象的。
でも、実際に、抱きしめるのは・・・。
そこに至る様々なハードル。

ジェーンは、孤児で、身分は低い。
ロチェスターは、貴族。

ロチェスターが、ほかの貴族と結婚しようとする。
それに対して、ジェーンは自分の身分、目立たない外見を悔やむ。
ほかの人から、見るからに身分低そうにねとか言われても、
松さん自信、しっかりした家柄の出ではないか。
だから、若干信憑性がないのだが、
そこを執念かけて歌う姿は、ジェーンそのもの。
松さんでありながら、松さんではない。

ロチェスターも、これまた大変な役だ。
せつなく「ジェーン、ジェーン」とつぶやく姿が印象的。

全編通して、張り上げて歌うような歌はなくて、
しっとりと歌が進行していく。
2人で歌うところは、2人同時の旋律で違うセリフを言うパターンが多い。

私自身、ロチェスターではなく、
シェンジェンのような人の元へ向かおうと考えていた。
そのほうが、安定してるんだもん。
でも、やはり愛が大事だ。

後半、ジェーンが進むべき道を見つけて、
阻害要因があって遠ざかるが、また再確認してというところで
じんわり、ずっと泣いていた。
10才のジェーンも、ふたたび登場して、また対角線に立つ。

10才の時の私 -------------------------- 今の私

対峙することになったら、
私は、過去の私に恥じることなく
生きていけるだろうか。
生きていってるのだろうか。
――生きていってないね。

おびえて暮らしていた10才の私に、
「大丈夫よ、あなたは幸せになれるんだから」って見せてあげられる大人になるべきだ。

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2009年8月7日 来日『RENT』 初日 [ミュージカル]

2009年8月7日 来日『RENT』 初日 赤坂ACTシアター 1階M列37番

マーク・・・アンソニー・ラップ
ロジャー・・・アダム・スミス

ごめんなさい。プログラム買っていません。
出待ちのところで、キャストからサインをもらっているところをみて、
このためにプログラム買うべきだったかと後悔。
開演前に、ゆったりして劇場へいかないと、
休憩中、終演後はグッズ売り場、混みすぎ。
(プログラムは別に売っているところあったかも)

RENTのTシャツきている人が数名、ちらほら。
今回のデザインじゃなくて、前のデザインですね。
RENTのTシャツ着ても、恥ずかしくないテンションでしたよ。

映画から、RENTの世界に入ったので、舞台版は、疎い。
なので、間違いがあったら、訂正書き込みお願い。

<ネタばれあり>
Contactの場面。
前に厚生年金で見たより、過激じゃなかった。
エンジェルとその周辺にあたる照明は、うすい緑。
前は、赤だった?
それを観てびっくりしたのが、前に印象深かったのかもしれない。

順番ばらばらに、感想を書いていきます。
まず、ベースとドラムの音が体に、ズンと落ちてきた。
何回も何回もRENTのCD聞いてるけど、
そうか、舞台だと、こんなにベースの音が体に響くのか。

Seasons of Loveの女性ソロパート、まじで、しびれる。
同じ人が、2幕後半
みんなが一列になって、I'll cover with youのリプライズを歌う時も
この女性ソロの人が歌うのだが、
女性ソロの左が、1名分空白になっている。
ソロを歌う前に、その空白部分に向かって、
「いないけど、いるのよ、でもいないのよ」と声には出さないけど
はなしかけている様子が、遠くからも、すごく伝わってきた。

全体として、どこからその声量が出てるんですか?と聞きたくなる。
もう、体からして違う。
アメリカ人は、もともと声量あるの?

映画ファンとして、舞台を観ると、あれ?と感じるキャストが、今回はいない。
映画の雰囲気に近いかも。
ミミ、出てきた瞬間に、ちょっと映画と違うかなと感じたけど、
Out tonightでの、階段を使った振りに安定感があって、ほっとする。

アダムとアンソニーも、ほぼ映画のまま。
アダムは、特徴的な声で、くせもあるから、
くせが強く出している演出に変えているとかだったら
どうしようかと思ってたけど、ストレートに表現。

Goodbye loveの後半、マークとロジャーがぶつかりあうところで
ロジャーのマイクが故障するハプニング。
ロジャーが、オケの方のアンプをチェックしたりしてもだめで、
アンサンブルがハンドマイクをスムーズに持ってきた。
これ以降、退場までハンドマイクで歌い続ける。
若干、アダムは動揺したみたいだけど、
それを見つめているアンソニーがすごく冷静で顔色ひとつ変えてなかった。
こういうアクシデントは、よくあるのかもしれない。
でも、アンソニーは、そんなことなかったように普通に演技。

アダム・パスカルのロジャーには、アンソニー・ラップのマークがいるべき。
この二人は、半端なくすごい。
すごいなんて、いまさら言うべきでもないんだけど、
生の舞台を観れるなんて、なんて幸せなことなんだ。

かなり個人的なことになるんだけど、
少し前に、SFの小説を読んでいて、パラレルワールドが出てきたの。
時間をいったりきたりしていて、パラレルワールドができる。
今、この地球で私が見たり聞いたりしている世界と似ているんだけど
違うパラレルワールドがあるかもしれない。
そっちの違うほうの世界に、『RENT』がなかったとしたら。
私は、うまれてきてよかったと思えることが少ない。
たくさんの舞台を観て、感動するけど、舞台は非日常世界。
日常に戻れば、つらい現実が待っている。

でも、『RENT』は、私が生きる世界に存在していて、
RENTのことを非日常だなんて思えない。
日常の苦しみ、悲しみを訴えている作品。
毎日がつらくったって、『RENT』があるから、それでいいじゃないか。
と今日になって、感じた。
『RENT』が存在する、この地球にうまれてよかった!!


ミミが歌うgoodbye love。
退場してしまったロジャーの方を向いて、気持ちもロジャーに向けて
歌っている姿が、きれい。
RENTの歌は、もちろんすばらしい。
それをパーフェクトに歌っているけど、ただ歌っているだけではない。
きちんと感情を込めているし、対象を明確にしている。
もし、英語がわからなかったとしても、
その心の叫びは、伝わりそうな、そんな舞台だった。

っていうか、ロジャーは、グローリーを求めすぎだわ。
1幕の最初から、ずっとひきこもりのように、ロジャーは舞台中央に座っている。
こうやって、ロジャーが座り続けるにも何か意味があるんだろうな。

2幕、Without You。
これは、いつもCD聞いていると、きれいだけど、やや単調だなって。
でも、舞台では、そうか。
the boys run のところで、横に寝ているエンジェルを見つめる。
うお、いつのまにエンジェルは、
お正月のパーティスタイルから病気の寝巻になってるんだ。
舞台にいながら、衣裳や、立場、環境を変えていくよね。

Today 4 U のときのエンジェル、かわいい。
エンジェルが、しっくりくるのも、ポイント高い。
そのエンジェルが、ベットで苦しんでいる。
本当にエイズになって、死ぬ間際は、どれだけ苦しいのだろう。

楽しいばかりじゃなくて、重いテーマがいくつもある。
病気で苦しむ姿を、ステージに出すし、
エンジェルの最期、take meと叫ぶところも、私にとってはリアルだ。
白いシーツを体にまとい、静かに退場するエンジェルは、とてもきれい。
「私もエンジェルみたいになりたかった」

今日は、立ち見も出てた。
何回も観たい。後ろの方の席でも、これを聞けるならいいなー

手拍子をするタイミング、ぴったり。
次にこうなってああなって、って知ってるから、盛り上がっても
切り替わるところでは、ぴたっと手拍子が止まる。
La Vie Bohemeの最初マークが、長くのばして歌うところで
いつもより長くLa Vie (ここが長い)    Bohemeと歌っていて、
お、いつもより長いじゃないかと客席一同が感じて、
ヒューーーと拍手が大きくなったりすると、幸せ。

この初日を観たら、
何回分にもカウントできるほどの感動。
やっぱり、いいものは、いい。

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2007年9月8日 『ラスト・ファイブ・イヤーズ』 恋愛は一人では、できない [ミュージカル]

9月8日 ソワレ 『ラスト・ファイブ・イヤーズ』
東京グローブ座 1階B列中央

ジェイミー 山本耕史
キャシー 井手麻理子

ピアノ/指揮 前嶋康明 ヴァイオリン 工藤美穂
バス 井上哲也 ギター 望月清文
__________________________

2人芝居と、生演奏。
85分、休憩なし。暗転もなかった気がする。
初演は観てないので、
舞にとってはじめての『ラスト・ファイブ・イヤーズ』。

題名からもわかるように、
男女が出会って、別れるまでの5年間のミュージカル。
セリフっぽいところもあるけど、基本的にすべて歌。
曲調は、ポップ、ロック、クラシックを3つあわせて、
なめらかにしたような、心地よさ。

男 ジェイミー
恋に落ちる  → いろいろ →結婚式 →自分が浮気  → 別れる

女 キャシー
別れる    →女優として成功→結婚式 →いろいろ →恋に落ちる  

「ジェイミーは、小説家。恋に落ちて、売れっ子になってきて結婚。
でも別れる」までの流れを進む。
「キャシーは、女優志望。別れる、女優として成功しはじめ、結婚式に戻り、
恋に落ちる」までの逆の流れを戻る。
二人の時間が交差するのは、お互いのピーク、結婚式のみ。

二人きりのシンプルな舞台。
流れが違うだけの、ありそうでない話。
この二人は、別れるってわかっていて観ている観客。
不思議な空間でしょう。

5年間って長い。
それを85分に凝縮する。
「わたしたちは、出会い~、そして、何年後、ふたりは~♪」
など説明歌詞は一切なし。

えっと、キャシーは、今別れのつらさを歌ってる。
その横で、ジェイミーは、ニヤニヤ恋した喜びを表現している。

背景には、時計の映像がうつる。
18時開演だったので、最初は18時をさしている。
時がたつと、時計の針が、ぐるぐるまわる。
そして、二人には、いろいろある。

なんで私たち別れるの?
と歌うキャシーがジェイミーを見つめる。
でも、ジェイミーは、どこでもない場所を見ている。
なんで、俺って、浮気しちゃったんだろう
と歌うジェイミーがキャシーを見つめる。
でも、キャシーは、恋してウキウキ気分。キャシーはジェイミーを見ない。
二人が見つめあうのは、結婚式のときだけ。
そして、ぐるぐる回っていた時計も結婚式の場面では消える。

交差したのもつかのま、二人の時間は逆行。
時計も出てきて、針が回る。
最後には、終演の19時25分をさしている。

;;;;(;・・)ゞウーン 言葉で表現しにくい。

あ、今書きながら思った。
時間が逆の空間って、特殊で、頭がこんがらがった。
でも、よく考えると、恋愛って、もともとこういうものかしら。
「一人で恋愛」しちゃうの。
相手を見ているようで、見ていない。
同じ気持ちを味わっていると思い込んでいるけど
相手は、別のことを考えている。

二人のデュエットは少なくて、一方が歌うことが多い。
1つの曲が長くて、説明歌詞なしで、今どの地点にいるのかを表現。
山本くんが、「時計」「おじいさん」「小説家」
3人を歌い分けるところもあって、見どころたくさん。
(自分が浮気してるのに、別れることに対して)本気で泣いちゃう山本くん。
この舞台の場合、多分、ジェイミーのほうに決定的な理由があって別れる。
でも、どちらもせめることができない。
そして、どちらもかわいそうじゃない。
だって、最後はキャシーが恋していて、
淡くてポワワンと、同性からみてもかわいく存在してるんだもの。

演技力、歌唱力。抜群の演出。力強い生演奏。
また行きたくなる。
また二人に会いたくなる。
そんな舞台でした。

自分の恋愛は、はたして、どの地点にいるのでしょう?


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2007年8月27日「レ・ミゼラブル」千秋楽 何度観ても、新鮮 [ミュージカル]

8月27日「レ・ミゼラブル」千秋楽 帝国劇場 2階M列上手
____________________________
ジャン・バルジャン 山口雄一郎 ジャベール 今拓哉
エポニーヌ 笹本玲奈 ファンテーヌ 山崎直子
コゼット 菊地美香 マリウス 泉見洋平
テナルディエ 駒田一 テナルディエの妻 森公美子
アンジョルラス 東山義久 
____________________________

月曜日だというのに、レミゼファンで熱気むんむんの帝国劇場。
そのファンの勢いに負けないぐらい舞台も熱かった。

歌を全部知っていて、舞台も何回も観てるのに、新鮮だった。
今年のレミゼは、みんなきちんと演技してる。
歌い上げるよりは、セリフのかけあいの中で
自然に起きてくる感情を自然に歌う。
大きな帝国劇場で、大振りな演技を抑えているため
最初は少し物足りない。
でも、観るたびに、色あせない情熱がそこにはあった。

昨年までのレミゼが苦手という人も今年は観てほしかったな。

楽のアドリブ?
バルジャンがコゼットを宿屋から救出した後。
コゼット「お城も、みられ~るぅ~のね」
かわいく首をかしげる。
バルジャンもマネして、「っね」ってかしげる。
キュート祐一郎(*'ー'*)ふふっ♪

東山くんの歌声が、かっこよすぎて |▽//)ゝクラクラ
泉見くんは、コゼット一直線のはずが、
東山くんからの列に入れよ攻撃を受け、迷いつつ。
玲奈ちゃんの演技もいつも以上に熱く、号泣しちゃうマリウス。
マリウスが、うじうじしているので
エポニーヌの「いつも、ひとりよ~~~」で思わず涙。
マリウス、しっかりしてメッ ヾ('・'*)

カーテンコールでは、千秋楽ということで
駒田さん司会の元、プリンシパル+グランテールがひとりひとり挨拶。
役と同じイメージのまま話す人もいたけど、
素に戻って、「こんな声してるの?」とびっくりする人も。
挨拶している人を見つめる、みんなの目があたたかい。
まさに、家族ね。
菊池コゼットの挨拶
「私なんかがオーディションに受かったなんて、今でも
信じられません。お稽古では、壁にぶつかって、迷惑をかけて、
みんなの顔が見られないぐらい、落ち込んだこともありました」
お稽古で、できなかった話をするのは舞台人として
o(><*)oダメッ!!と思いつつ、かわいいので許すw 祐一郎様の挨拶は、あまりにおもしろくて内容忘れた(・・;) 挨拶のあとに、駒田さんが 「こんなに長く話す祐さんを、はじめてみました」と。 挨拶の後の、拍手の嵐をおさめるために、祐一郎様、ハッスル。 「なかったことにしてください」と言っていたので 詳細はここに書けません。 アンサンブルの女の子たちが、笑い崩れるほど 祐一郎様は一生懸命、あーしたり、こーしたりしてた。 声を裏返らせてまで、ハッスルする祐一郎様の姿を見て、 私もこれから、がんばろうと決意するであった(謎)


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2007年6月12日ソワレ 東宝「レ・ミゼラブル」列にはいれよ [ミュージカル]

6月12日ソワレ 帝国劇場 「レ・ミゼラブル」1階S席40番台

ジャン・バルジャン 別所哲也 ジャベール 石川禅
エポニーヌ 知念里奈 ファンテーヌ 山崎直子
コゼット 菊地美香 マリウス 小西遼生
テナルディエ 安崎求 テナルディエの妻 田中利花
アンジョルラス 原田優一 ガブローシュ 原田光

SPキャストでない日だけど、盛り上がっていた。
この公演で今年の公演初日を迎える
石川ジャベール、安崎テナ、田中テナ夫人、原田アンジョ。
カーテンコールで、原田くんは手をあげて喜ぶ。
誕生日かと思うぐらい、初日キャストはカーテンコールでおおはしゃぎ。
周りのキャストも、4人の初日を拍手でお祝いしていました。

1991年に、帝国劇場でレミゼを観て、大感動。
はじめてのミュージカル。
その後、違う公演で帝劇にいったとき、
コゼットの緞帳じゃなくて、びっくり。
それまでは、帝劇の緞帳すべて、コゼット柄だと勘違いしていた…

「At the End of the Day」などで
アンサンブルがひとつのかたまりとして、
きれいに浮き上がってくるところが好き。

キャストの個性なのか、全体的におさえた演技。
全編歌、壮大なストーリー、帝国劇場という大きな空間。
本当は大きく、大きく、みせるべきかもしれないけど、
ひとりひとりの心の動きを大事にした演出ね。

1幕前半、こんなに急いでいたっけ?と感じるほど
盆はまわりつづけ、曲が終わっても余韻なしに、続く。
ほっとできたのは、テナルディエの場面。
安崎さんのテナ、すてきw
「貴婦人チック」に、ちょこちょこ動く。
マリウスやっていたなんて、信じられない(*’▽’*)わぁ♪

テナ以外は、余計な動作を禁じられたようなイメージ。
つい、アンサンブルを見てしまうけど、
物語の中心をしっかりみせる演出。
よくいえば、洗練されたひとつのカンパニー。
悪くいえば。。。物足りない。

いままでの芸能活動が、ばらばらの人が集まり、
ダブル、トリプル、キャスト入り乱れるレミゼ。
大きな筋が通っていて、すっきり。
余計なものを、そぎおとし、レミゼの原点に集中した演出。
これは、これで好き。

わりと冷静に観ていたのに、学生たちが、かっこよすぎてメロメロw
原田アンジョ 声がかっこいいキャッ(゚ー゚* )( *゚ー゚)キャッ
小西マリウス おぼっちゃまというよりは、立てた襟が鋭い青年。
「愛でなおせるならば~」につっこみを入れたくなるマリウスだw

若い男子は、いいねーと、おばちゃんモードに入る舞
若さピチピチ 

「昔はお~れも~ たたかった~」にうなずいてしまう禅ジャベ
ナルシストに傾きすぎず、堅実なジャベールでした。

だれかひとりが浮いちゃうような感じじゃなくて、
本当にひとつの集団ね。

最後まで「24653」と呼ぶジャベールに
「そうじゃないんだよ…」と小さく首をふるバルジャン

「誰だ?わたしは?」「ジャン・バルジャン…」と呼ばれ
小さくうなずくバルジャン
別所さんの演技は心に響くね。

下水道の場面は、今まであんまり好きじゃなかったけど
安崎テナがあまりに素敵で、オペラグラスでみちゃった。

レミゼについて語ると長くなるので、このあたりで。
「列に入れよ われらの味方に」
ジャベールが死んでも、白い光は当たらないのね。
ジャベールとテナ夫妻は、列に入れないのね。

舞は、どこかの列に入れるかな?


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2007/4/16 「モダン・ミリー」 あたたかい気持ちになれるキュートなミュージカル [ミュージカル]

4月16日 新国立劇場「モダン・ミリー」

出演 紫吹淳 川崎麻世 岡幸二郎 樹里咲穂 今陽子 前田美波里

1967年にジュリー・アンドリュース主演で公開された
同名映画の舞台化した作品。
2002年度トニー賞 11部門ノミネート 6部門受賞
最優秀作品賞 最優秀主演女優賞 最優秀助演女優賞
最優秀振付賞 最優秀編曲賞 最優秀衣装デザイン賞

ブロードウェイで2002年4月から約2年間ロングランされた作品 日本初演
紫吹淳 初主演作品

りかさん(紫吹)と樹里ちゃん、宝塚退団後の舞台を観るのは初めて
宝塚時代のリカさんは、ファッションのカリスマだった
宝塚月組「シニョール・ドンファン」では、
コシノヒロコの斬新な衣装を着こなす
モデルのような未来的な衣装
あれを着こなせるのは、リカさんだけだろうな
衣装に負けない個性 衣装を生かす魅力
自分に厳しく芸術を追求するリカさん

「モダン・ミリー」では、1920年代のはじけた現代的な女性を演じる
ひざ上のミニスカート オレンジや赤の原色の衣装を颯爽と着こなす
リカさんは、もとから声が低くて太いので歌が心配だった
出てきたときから、かわいい女の子
キーの高い歌ものびのびと歌っていた

シンデレラストーリーではなく、
どんでん返しの繰り返しのドタバタコメディ
岡さんは、よっぱらって、ぐだぐだになる
樹里ちゃんは、ひたすらかわいらしい令嬢
前田さんは迫力満点 今さんのしっとりした歌声
川崎さんはきちんと消化しながら、丁寧に役を作っている印象

同性として、応援したくなるキュートなリカさん
すごく、かわいい 
目がくるくるまわって、表情豊か
立ち姿が、かろやかで、かつスマート 
観ていると、こちらがほほえんでしまう
笑顔になれる作品
英語で観てもわかるだろうなと思えるわかりやすいストーリー
1幕最後の展開にびっくり よくできている作品だな

出演者同士の息もぴったりで楽しそう
樹里ちゃんと、岡さんがお花畑にいるみたいに
あはは、うふふ、とはしゃぐシーンがおもしろかった
岡さんの役がこんな役だったとは
川崎さんの役がこうなるのね
あたたかくなれる、すてきなミュージカルだった


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2006/11/22 「RENT」厚生年金会館 涙で顔がみえませぬ [ミュージカル]

11月22日 「RENT」厚生年金会館 1階15列44番

最初は映画との違いを感じたり、字幕が不自然でとまどったけど
ライフ・サポートのシーンから泣き出した
ライフ・サポートはああいうふうに下手でやるのね
端で、ライフ・サポートが実施されていて
中央ではロジャーが苦悩している
ひとつひとつのシーンにつながりがあるのね
「Take Me or leave Me」でもジョアンヌとモーリーンが歌うそばで
ほかの人たちが舞台に立っている
歌っていない人たちの姿もすてき

映画と舞台の違いはあって当然
と思っていても、ロジャーがアダム・パスカルと違った雰囲気なのが残念
オリジナルキャストがすごすぎた

でも、「Out Tonight」は今回のミミ役の個性が出ていてかっこいい
普通以上の歌唱力が求められる作品
けれどただ楽譜通りにうたいこなしても、それは生の舞台じゃない
今演じているキャスト 
それぞれの色が出てこそ、今舞台をする必要がある
ロジャーの「Your Eyes」は色が出ていて感動
まあ、あんまり個性を出しすぎても舞台として成立しないのかな

字幕は省略しすぎね(・・;)
これもしょうがないかな
隣の人はRENT初見のようだったけど、
省略されているジョークで笑っていた
ああ、英語力をもっと磨きたい

映画では、麻薬をやめようとのメッセージを強く感じた
ミミの演技がよかったからね
ハロー、ディジーズ 私は時々つぶやく

舞台では貧困を作った社会へのメッセージと
今を生きることの大切さを感じた
映画でカットされていたシーンもあったから
マークの葛藤も苦しいほどわかった
自分が今抱えている問題とかぶるセリフも多くて
その度に泣きまくり
隣に愛する人がいない 
孤独でつらいけど一人だったから思う存分泣けたかな

エンジェルたちに比べれば自分の病気は軽い
エンジェルができなかった分、
きちんと生きなくてはとわかってはいても現実には難しい
無理せず、RENTの精神を少しずつ歩みたい

赤いシーン「CONTACT」
賛否両論あるみたいだけど、私は好き
エンジェルの魂の叫びが伝わってくるもの

ブロードウェイでRENTみたいなーー
2008年の日本人キャスト公演かブロードウェイでは
愛する人と一緒に観劇できることを祈って


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2006/1/8 「ベガーズ・オペラ」 はまる人は、はまる [ミュージカル]

2006年1月8日 2階B列上手端
「ベガーズ・オペラ」初日 日生劇場
これから観る人はネタバレがあるので読まないでd(^-^)ネ!
予備知識ないほうが絶対楽しいはず

内野聖陽 髙嶋政宏 村井国夫 橋本さとし 金田龍之介
島田歌穂 笹本玲奈 森公美子
入絵加奈子 高谷あゆみ 山崎直子 山崎ちか 泉里沙 宮菜穂子 小此木麻里
三谷六九 水野栄治 小西のりゆき Kuma
川本昭彦 幸村吉也 照井裕隆 村上勧次朗 原田優一

1幕→休憩20分→2幕→休憩10分→3幕 休憩含み約3時間半

よかった?と聞かれたら、よかったと答える
パンフレット1800円買うつもりなかったけどすべて観た後
衝動的に買ってしまったぐらいよかった

もう一度行きたい?と聞かれたら・・・

1回で十分 数年後再演されたら一番安い席で観る

これはあくまで私の意見で、はまる人ははまるに違いない
特に内野さんファンだったら通う価値あり

内野さんが出てきたとき、あまりにエロすぎて
内野さんのトートが急に観たくなった(今年はしないのにね

1幕 寝そうになる
劇中劇の話で「ベガーズ・オペラ」ってどんな世界なのか
わからぬまま話が進む (~0~)ネムイ

大きく目立つ歌やダンスやセリフがないため印象が薄い
この世界がどういうことか理解できて
メッセージが何かとか深く考えないで
どたばた喜劇、ただそれだけということがわかればみていられた
まあ、最後にはどたばた喜劇のおちがつくわけだけどね

でも寝ちゃう芝居だから前の日は十分な睡眠が必要d(^-^)ネ!
サイドシートの人は楽しいはず その席は寝れないかも

村井さんが芸達者 村井さんが芝居ひきしめていたな
(私は村井ジャベールの世代だし

カンパニーの結束力が強かった
初日とは思えないほどチームワーク抜群
パンフレット読むと、18世紀のイギリスについてみんなで研究したらしい
出演者全員が同じ方向に向かって動いていた
初日なのにもう何回も同じメンバーで芝居している印象を受けた

初日のあいさつ
1階最後列に座っていたスタッフたちが舞台上に出てくる
森公美子がかつら?につけたマイクを顔ごとジョン・ケアードに近づけて
「このマイクであいさつして」と英語で
ジョン・ケアード
「こんなにすばらしい初日を迎えられてうれしいです」うろおぼえ
翻訳の吉田美枝さんが通訳
ジョン・ケアード
「こんなに森久美子さんと近くにいられるなんてうれしい」うろおぼえ
最後にはジョン・ケアードと森さんが抱き合っていたような

カンパニーのみんなにおされて内野さんも中央に出されそうになるが
なんかちょっとてれているようで内野さんのあいさつはなし
これをみて、ああカンパニーっていいなーと

1幕は(~0~)ネムイけど最後までちゃんと観ると
すがすがしい気分になれる そんなミュージカルです


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